Monologue

2002年06月13日(木) 天才!!

会社が火事になった。

……ので『天才』では無く『天災』でも無く『人災』が正解だ。
(ウケ狙いミエミエでスミマセン(^^;)


午後3時頃、

「あれ?何だか焦げ臭くないですか?」と隣席のK課長に尋いてみたが、
「え?そう?」と逆に首を傾げられてしまった。

K課長の隣席のY井課長も、
「どうかな?1階の匂いじゃないの?」と言う。

ちなみにウチの会社はテナント・ビルの4階なのだが、
1階が定食屋さんなので時折やたら美味しそうな匂いが漂って来るのだ。

(そう言われてみれば、そんな感じもするかなぁ?でも……)

その“木が焦げるみたいな臭い”は、今まで一度も嗅いだ覚えが無かったのだ。

だが、自分はゴンと違ってあまり鼻が利く方では無いので、

(やっぱり気の所為か……)

そのまま通常の仕事を続けていたのだが、

それから約30分後、

「何か階下で火が燃えてます!」と総務部でざわめきが起こり始めた。


やっぱり!!!と思いながら、席から立ち上がり廊下へ出る。

階段の踊場の窓から上司が二人見下ろしながら、

「結構、大きい火だなぁ」
「ヤバイですねぇ、消防車呼んだ方が良いんじゃないですか?」

……と口々に言っている。

窓は上司の男性二人で塞がれている為、下の様子を伺う事は出来ないが、
二人の口調に……あまり緊迫感が無い為、

(もしかして、すぐ非難しなきゃならない程でも無いのかも?)

そんな事を考えていると上司の一人が身体を空けてくれたので窓の下を覗かせて貰えた。

直接、現場を見て、ホッと安堵する。

ウチの会社が入っているビルと隣のビルとの間の狭い隙間で、
パチパチ……と燃えている火は焚火程度の大きさで火勢も、ほとんど無い。

どうやらボヤで済みそうだが、ボヤボヤしている訳にも行かないだろう(←シャレになってない)



「火事なんだって〜?ドコドコ〜?」

「スゴイ燃えてるの〜?大丈夫〜?」



・……本当に階下が火事なんだろうか?と疑わしくなる程、

後から見に来た同僚の子達の口調はのんびり〜のほほん〜♪としている(^^;)


先程、窓から現場を見下ろしていたN澤部長は消防署に電話していたが、

「あ、どうも……火事です」

彼の口調にも緊張感や緊迫感等は全く無いのだった……(−−)


“Pururururu……”

突然鳴り響いた電話を取ると、お客様からのお問い合わせだった。

「すみません、初めて商品を購入したいのですが……」

「申し訳有りませんが、あいにく只今この会社が火事でございまして……」

まさかそう答える訳にも行かず、

「はい、かしこまりました、それではお客様の御住所とお電話番号を……」

必死に平静を装って応対した(^^;)

数分後、駆け付けた消防車に依って火事は無事鎮火した。

でもまぁ、
もし大火事になっていたら、こんな風に呑気に『日記』を書いたり出来ないのだから
不幸中の幸いだ。



そう思って安心していたら↑この翌日(14日(金))に仕事中かなり大きな地震が有った。

『地震・カミナリ・火事・オヤジ』とは良く言うが、

ウチの会社には既に『オヤジ』は沢山居るので、あと用心すべきは『カミナリ』だけらしい。

ヒヤヒヤvv


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