Monologue

2002年05月25日(土) 夜明けの空

………を窓から見ている。

地平線間際の空は焔みたいに緋い。

向こうの空から手前に掛けて、

段々緋赤色から蒼青色へと変化している。


空全体に拡がる雲は茜色に染められていて、とても綺麗だ。

その茜色が、昇り始めた朝陽に照らし出されて金赤色の光を帯び始める。


このまま朝が来て、昼になってしまうのが、勿体無い……



空はいろんな顔をしている。


この前、

見上げた昼間の月を、ふと思い出す。


抜ける様な青空に、

白い刷毛でシュッと一筆書きされたみたいな月は

とても穏やかで、優しかった。


夜の月は美しいけれど、

時折、怖い程、禍禍しく感じられる事がある。


同じ月なのに……

昼と夜で見え方が違うなんて、


まるで『あのコ』みたいだなぁ……と、思った。



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