Monologue

2002年05月05日(日) 植物のお医者さん

『THE鉄腕DASH』を観る(…ってほぼ毎週観てるんですが^^;)

今日のテーマは「枯れ掛けている『DASH村』のシンボルである『桜の樹』を救おう」だった。

樹齢50年以上の『桜の樹』

もう何十年も手入れされず放置されていた所為も有り、
付いた蕾も膨らまず、枝振りも細く弱々しい……と思っていた矢先に、
突然の春嵐で太い枝の一本がボッキリ折れてしまったのだ。

「桜折るバカ・梅折らぬバカ」と云う言葉通り、
桜はとても弱い樹なので枝を折ると
其処から病気になったり腐ったりする事が多いのだそうだ。


取り敢えず、
折れた枝の切り口を雑菌が入らぬ様塞いだり、樹皮に付いた苔を藁で擦って
綺麗にしたりして応急処置をしたが……

巷では既に桜が咲き始めているにも関わらず『DASH村』の桜の蕾は固いまま……
全く膨らまない。

このまま枯れてしまうのだろうか……と、不安になった村人達は
『植物のお医者』さんを呼んだ。


街路樹から国宝級の樹まで面倒を見る『植物のお医者』さん。

そんな方がいらっしゃるのか……と無知なななかさん(仮名)はちょっと吃驚(^^;)


お医者さんは桜の樹を一目見るなり

「重症ですね」

……キッパリと断言。


“去年より多く付いていた蕾”もお医者さんに言わせると、
「それは弱っているが故の『危険信号』」だそうだ。

「弱っている時程、沢山花を咲かせようとするんだよ」


プロの瞳であちこち調べると、
『桜の樹』は蕾以外にも『危険信号』を放っていた。

『不定芽』と云って、本来出る筈の無い幹の部分に発芽していたり、
先の春嵐で折れた部分から新しい枝が伸びていたり……

「かなり高齢でしかも弱っているけれど、この樹は一生懸命
『生きよう、生きよう』としています」


……ジ〜ンと感動する自分(←お手軽^^;)


他にもいろいろ調査していく内に、
桜の樹が弱っていた理由や50年も生きているのに妙に枝振りが小さい理由が判明する。

何と!
数メートル先から侵食していた『竹』が桜の樹の根元に根付いてしまっていた為、
養分が吸い取られていた所為だった。

『竹』があんなにも生命力旺盛だったなんて……と、改めて驚かされる。


でも、そんな『竹』の太っとい根っこにバリバリ侵食されながらも、
蕾を増やして沢山咲こうとしたり、
新しい枝や根を伸ばして懸命に『生きよう 生きよう』とする桜の樹は、
『竹』よりもずっとずっとタフに見えた……

(ジ〜ン……)←やっぱお手軽。


『竹』を取り除かれ、根を消毒され、栄養満点の『腐葉土』をタップリ撒かれ……
素敵なお医者さんに依って、ようやく手厚い看護を受けられた『桜の樹』は、
数日後蕾を紅く膨らませ、やがて美しく花開いた(^^)


『植物』でも『動物』でも……勿論『人間』でも、
やっぱりお医者さんてスゴイなぁ……と思った。

勿論、
「ああレオリオもきっとこんな素敵なお医者さんに……vv」と妄想しながら観ていたが、


こう云う話を観ると、
五体満足で健康優良なのにも関わらず、
チョットつまずいたり、小さなコンプレックスを抱えた位で
『人生』を悲観しちまってる自分は
トコトン恥ずかしいなぁ(^^;)と感じてしまうのだ。


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