Monologue

2002年04月18日(木) 実は『デジタル化』されていないワタシ達(^^)

「すみませんが、

ウチの会社の大阪営業所と神戸営業所の『請求書』を

東京本社へ『転送』して貰えませんか?東京本社が一括でお支払いしますので……」


私の派遣先会社は『法人』相手のオフィス用品の通信販売の代理店をしているので、
この種の『要望』は、かなり多い。


「かしこまりました」


……と『要望』を受け賜った場合、

その『請求書』はお客様の住所に『直送』せず、

まず一旦『代理店』である『ウチの会社』に送付して貰う様に手配する。


(何故かと言うと『登録先』以外の住所への『請求書』の送付は『機械』では出来ない。

『データ改竄』の危険を防ぐ為、現在の『システム』では
『登録先住所』或いは『担当代理店(つまりウチの会社)』以外への
『直送』は無理なのだそうだ)


送付して貰った後、

お客様の希望する『転送先』(本社など)へ送付するのだ……が!!!


この『転送』……



実はワタシ達(『社員』&『派遣』5〜6人)が『手作業』で全て行っているのだ〜〜〜!!!(大号泣)



更に多い『要望』が、もう一つ有る。



「御社の『請求書』には『社判(ハンコ)』が押して無い。

ウチの会社は『社判』が無いと『お支払い』が出来ないので『必ず』押して下さい」


これも同じ様に一旦ウチに送付して貰って、

『請求書』に『ハンコ』をペッタンと押してから『再送』(或いは本社などに『転送』)するのだが、


この作業もワタシ達が……(以下略)



『請求書』の締日は月に1度(10日)なので、

『転送』しなければならない『請求書』は月に1度(15日頃)

何千通もドン!とやって来る。


それをPCのデータを『肉眼』でいちいち確認しながら、
『転送』と『ハンコ』にそれぞれ仕分けして、
三つ折にして『切手』と『ラベル』を貼った封筒に詰めて蓋をして………
会社の下のポストに運び、手で『投函』する。



これを5〜6人位で、大残業しつつ毎月毎月毎月………(以下略)やっているのだ!!!


(でもウチの部署で特に忙しいのは、

この作業をする1〜2日だけで、普段は残業もほとんど無い……ありがたや^^)


その為、
「ウチの『請求書』まだ届かないんですけど……」
と言う苦情の電話も多く来る。

「申し訳有りません(号泣)」

右肩と右頬で挟んだ受話器に向かって謝罪しながら、
無理矢理空けた両手で、まだ来ない『請求書』を封筒に詰めていたりする(苦笑)


『ハイテク』な、このご時世に、
まさか『人間の手』でこんな面倒くさい事をやっているだなんて、
お客様は夢にも思っていないだろう。



『ハンコ』無しの『請求書』を『登録』されている住所に直接送付するだけなら、
全部『機械』が勝手にやってくれるのにぃ〜〜〜(><)


唯一の利点は残業代がタップリ付く事♪


これはこれで大変捨て難い魅力だが、

『経理』担当者が毎月毎月毎月………(以下略)死にそうになっているので、
早く『デジタル化』されると良いな……と思う。



書きながら、ふと思い出した。


『転送』の必要は無いが、こういう↓お問い合わせも多い。


「『請求書』の『支払期日』……○月25日になってるんですけど、

ウチの会社は28日払いなので『訂正』して頂けませんか?」


簡単に出来そうなイメージが有るのに、

これも『データ改竄』の危険性が有る所為で出来ないのだそうだ。


その為、こう↓返答する事になる。


「御社のお支払いはワタシ達が『28日』までお待ちしますので、

『25日』と言う日付けは『無視』して下さい……(涙)」



そりゃ、

何でもかんでも『デジタル化』されちゃったらイヤだなぁ……とは思うのだ

……が!!!


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