Monologue

2002年04月09日(火) C.C

数ヶ月前の新聞にペット用のクローン猫の開発に成功したと言う記事が掲載されていた。

SF小説や漫画等では既に多く題材にされているが、

例えば可愛がっていたペットの死骸から採取した細胞からクローンを造る事も
可能になりつつ有るそうだ。


ウチにも年取った犬が1匹居る。

この犬は私が14歳の時に飼っていた犬の孫娘だ。
最初に飼っていたチャ―ミーと言う名の犬も、その娘達も数年前に死んでしまったし、
今の犬……リンは体質的に子供を産めなかったので、リンが死んだらもうしばらく
犬は飼わない事になるだろう。

母がとてもとても可愛がっているので、それを考えると胸が痛い。


だが、果たして、リンのクローンを造れる様になっていたとしても
どうするかは、その時になってみないと判らない。

クローンと言っても、
『遺伝子』が同じだけなので、それが元の個体と瓜二つになる訳では無いそうだ。

一卵性双生児と同じで、育つ環境に依って、姿形もそれぞれ違って来るのだと言う。

『C.C』と命名された『クローン猫』も(『電子メール』の『カーボン・コピー』の意)

元の個体とは白毛と茶毛の混じり方等、身体の細かい特徴が異なっているそうだ。



昨日の新聞を読んでいたら、
“『クローン猫』に続いて『クローンウサギ』の開発に成功゛と言う記事が掲載されていた。

“『ウサギ』は『猫』よりも造り出すのが難しい動物なので、
今回の成功は画期的と言える………゛


フムフム……と記事を読み進んで、


辿り付いた最後の1行には……


゛『ウサギ』は実験に多く使用される動物なので、

今後実験の為のクローン体が増え、諸研究がより進むだろう……゛


『実験』の為だけに産まれて来て……

『実験』の為だけに、生きて……死んでいく『ウサギ』たち。


何だか……

哀しいキモチになった……(涙)


(昨日の『日記』では、つい感情的な事を書いてしまい申し訳有りませんでした。

 心配して下さった方、励まして下さった方、本当にありがとうございました)


 < BACK  INDEX  NEXT>


ななか [HOMEPAGE]