Monologue

2002年03月23日(土) デジタル化サレルワタシタチ3

バイトの帰り、立ち寄ったデパートで可愛くて安いTシャツが有った。

お金が無いからバイトをするのに、また使っちゃったら本末転倒だ。

こんな性格だから自分は結局バイトする羽目に陥るのだ・・・・と、
思いながらも、やはり買ってしまう・・・こんな性格だから・・・(以下略)

現金の持ち合わせは無いし、ATM機も近くには見当たらない。
(クレジット・カードは↑の様な性格の自分に持つ資格は無い為、1枚も持っていない)

(どうしよう・・・やっぱり諦めようかな?)

その時、ふと思い出す。


(そうだ!『J−Debit』なら銀行のキャッシュ・カードで直接支払えた筈だ)

やっぱり買おう(^^)と決意して、レジのお姉さんにカードを渡す。



「『暗証番号』を押して下さい」と言われ、四桁の数字を入力した・・・が、

レジのお姉さんは訝しそうに眉を顰めて、

「『暗証番号』が間違っているみたいですね・・・もう一度入力して下さい」

あれ?間違えたかな?
上手く押せてなかったのかも?・・・と思いながら再入力したが、

・・・・どうも上手く行かなかったらしい。

「少々お待ち下さい!」と言い捨てて、レジのお姉さんは私のキャッシュ・カードを持ったままその場を立ち去ってしまった。


一人取り残されてしまったワタクシは、なす術も無く立ち尽くし・・・


(・・・・どうしよう?)

冷汗が背中を伝い落ちて行く・・・・

(警備員さんとか呼ばれちゃうのかな?
 盗難カード使用の疑いとか言われながら、尋問とかされるのかな?


でも
別に『自分』のカードだって証明出来れば大丈夫な筈だ。
『本人確認』が出来る物は幾つか持っているし・・・)

そう考えてホッとした・・・・が!


(もし『暗証番号』入力違いで、あのキャッシュカードが使用停止になっちゃったら?
確か2週間位使えなくなるんだっけ?(・・・・かなりうろ覚え)

それとも『銀行』に行って手続きするんだっけ?

『U○J銀行』は会社の近くには無いのに・・・どうしよう、困るよぅ〜(涙))


「レジの人、どうしたのかしら?会計出来ないじゃない・・・」

私の後ろに並んでいたオバさんが、ブツクサ文句を言い始めた頃、
ようやくレジのお姉さんは戻って来て、私に頭を下げた。

「申し訳有りません・・・・当店のシステムではPM7:00までしか使用出来ないそうなんです」


・・・・・・・・そうだったのか(これだから田舎は・・・)


予想外の展開に安堵すると同時にハッと気付く。


(このTシャツ・・・やっぱ買えないんじゃん(涙))


既に包装まで済んでいる商品をレジのお姉さんに返却して、スゴスゴとその場を立ち去る。


(きっと神様が

「お金無いんだから、衝動買いはお止め・・・また『クラピカ』のCD出るんだろ?」と、

制してくれたのかも?)

・・・と、自分を慰めながら、ふと考える。

その神様って、

やっぱり『貧乏神』様・・・だったりして?


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