| 2002年03月11日(月) |
お金だけでは無いけど・・・ |
大空眞弓さんの息子さんが薬物疑惑で逮捕されたという記者会見を見た。
はらはら・・・と涙を流しながら、 「息子は、若いので・・・・まだこれから幾らでも・・・やり直せます」といった
コメントの声の美しさや絶妙な間の取り方に、
「う〜ん…上手い!さすが女優さん!」と、失礼ながらも妙な感心をしてしまった。 (本当に失礼・・・すみません)
ふと、やはり息子さんが逮捕された時の女優三田佳子さんの事件を思い出した。
当時三田さんは、主演舞台の稽古中だったがその騒ぎの所為で 初日直前に降板せざるを得なくなってしまい、私は一人で勝手に腹を立てていた。
自分は三田佳子さんのFANでは無いし、その舞台を観るつもりは無かったが、 そうだった人達は相当ガッカリした筈だと思う。 チケット代が返って来たから良い・・・と言う物では無い。
その舞台を楽しみにしていたウキウキした気持ちは誰にも返して貰えないのだ。
三田佳子さんも絶対演りたかっただろうな・・・ それなのに、息子とは言え、本人が起こした事件では無いのに、 よりによって主演舞台の本番前と重なるなんてタイミングが悪すぎる。
此処まで書いて、主演舞台の本番中に逮捕されたいしだ壱成さんの事を思い出した。 彼も劇団『新感線』の『大江戸ロケット』初日3日目位に逮捕された。 急遽代役を探したが、いしだ壱成さんに『当て書き』 (脚本家が『役者本人』のイメージに合わせて役を当て書く事)された役だったそうなので、 基本的に『代役』はいなかったそうなのだ。
それでも探しに探した役者さんに3日で台詞と段取りを全部覚えて貰い、 残りの舞台はそれで勤めたそうだが、大阪公演の何日かは中止になったそうだ。 チケット取りの大変さは身に染みている(涙) 必死に取ったチケット・・・ 人によってはその日しか行けない人、 または『いしだ壱成くん』が観たかったという人も多かっただろうと思う。
此処まで書いて、また思い出した。
私の大好きな稲垣吾郎さんの舞台も、去年の事件で主演男優が交替になった。
演目は『嵐が丘』だった(エミリ・ブロンテ原作)
共演の松たか子さんは個人的にあまり好きでは無いが(すみません) プライドの高いキャサリン役は彼女に合っていただろうし、 稲垣吾郎さんのヒースクリフ・・・・ 「俺は地獄を見て来た男だ」みたいな復讐鬼を演じる処を観たかったなぁ・・・と、 『嵐が丘』の車内吊りポスターを見る度、溜息を吐いていた事を思い出す。
此処まで書いて、思い出した。 4〜5月は観たい舞台が多過ぎるので、チケット代だけで大変な事になってしまっている(涙) そろそろこっそり土日バイトせねば・・・(自業自得)
お金だけでは無いけど、 やはりお金が無いと、舞台は観られないのだ。
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