白木蓮の咲く庭で...久純ゆきの

 

 

糺、語り編 - 2009年01月31日(土)

発表会前に風邪っぴきになっているゆきのです。
未だかつてない事態ですよ。

というわけで早く寝て治すモードに入らないといけないのですが、
千鳥の方も私には大事大事なわけで。

初稿からちょっと推敲入れてありますが、
2稿とも言えないくらいの状態で叩き込みます。ていっ(叩き込んだ声)


『糺』

ただす、と読みます。


クライマックス02シーンの千鳥の心境を綴ってみました。

最初に書き始めたのは、
エンディング後の千鳥が消えた後のお話だったのですけれど、
それだけでは千鳥の心境がフォローしきれなくて
途中で書き出したこちらの方が先に上がりました。

書いていてつくづく思ったのですが。

千鳥の心境、GMさまとPL側とで認識にものすごい差があって
事故ったんじゃ無いかという気がします。

……うん。



ここから先、ネタバレ万歳というか
解説モード入ってるので、
気になる方は先に『糺』の方からお読みください。













読んでいただければそこはかなとなく解るんじゃないかと思いますが、
PL側が把握している千鳥の心境として
『研究所>外』でした。

……GMさま側はおそらく、
『外>研究所』の認識でいらっしゃったのではないかと思います。

千鳥に「おうちはどこ?」と質問した場合、
「第23能力開発研究所の、第8研究所です。
 でも今は、南条探偵事務所っていうところに居るの」
となる千鳥がうちの千鳥でした。

探偵事務所は、例えて言うなら親戚のお家みたいな感覚でしょうか。
あの子、外に出たいと言う願いがかなった後も、
お外はお外という認識のままだったんですね。
身も蓋も無い言い方ですが、「出られて満足、完!」という感じ。

GMさまにこの辺、伝わってなかったんじゃないかという気がします。


それからもうひとつ、密さんとの関係ですが。

千鳥の認識として、
「密お姉さんの大事大事は煉お兄さん」
のまま最後まで行っちゃってました。
4話で煉のことで大騒ぎしているのが最後だったんですね。
最終話で、一度も会ってない。
(蝶々も高校生側に居たので、
年長組が解放した密とは会ってないんです)
大怪我負っているのに心配されたメンツの中に千鳥が入っていたことを、
千鳥は知らないままでした。
「これは聞きたかった……」とわたし、こっそりつぶやいてました実は。

だから、千鳥からすると、
千鳥の身が不憫だからとか、
拾っちゃったものは捨て置けないからとか、
そんな認識で置いてもらってるものだという感覚でした。
そもそも千鳥側の心境としては「いつか研究所に帰るのー」でしたしね。
(この辺は『研究所>外』の意識のたまものです)

「いつか研究所に帰るのー」だったので、
千鳥の人間ルートが全く想定できない、というのもあったのかもしれません。


千鳥には最初に参加した第2話の時点で
「何か変なところにフラグ立ったんですけどこの子」と
思わず唸った1件がありました。

あずさちゃん(というNPC)に関わることなんですが、
ルール的に言うと
上がりすぎた魔性値を人為的に下げるような方法は無いかというような質問で
父さまから「(研究しているから、研究体の)千鳥が頑張ったら出来るかもしれないね」
というようなことを言われまして。

自分の存在意義=みんなの幸せ

というようなところにレゾンデートルを置いちゃった。
これってものすごく大きいな、と瞬間解ったくらい、
会話直後にピースがひとつぱちりとはまった感覚がありました。

でも、これって結局、みんなの幸せとは別の枠外に
自分の存在意義を置いてるのですよね……。
「外」に対してひとつ埋めきれない淵が、この時点で出来上がってました。
セッション中にもどこか疎外感というのは感じていまして、
これが原因のひとつだったのかなと、今つくづく思います。
(PLのスキルも原因のひとつですが)

この思いは最終的に
「大好きな周囲の世界を守る」という方向性に定まり、
これに対抗するだけの大きなピースというと、
「父さまが大好き」という千鳥の個人的な思慕しかありませんでした。

守るという思いは土地神への回帰。
思慕の感情が人間として生きる道。

……この辺もですね、
動きようによってはまた別の道がありえたかも知れなくて、
人間ルートへの足がかりもあったかもしれないんですが、
最終話で千鳥が通った道では、どうも無理でした。


当日紡いだ運命を見てみます。

<道標>導く者・クイン
<愛情>赤月光輝
<保護>影井真智花
<保護>大好きな周囲の世界
<道標>懐かしい雰囲気の少女(土地神・白花)
<保護>鹿島融

保護の3つは、そのまま土地神の方向。
なので、この時点で半分の3つが消えます。

<道標>導く者・クイン
<愛情>赤月光輝
<道標>懐かしい雰囲気の少女(土地神・白花)


クインと白花は、土地神方向の関係者なので抜きます。
この時点で残ったのが、

<愛情>赤月光輝


「あ、詰んだね」と思ったあなたは正解です。

……父さまこと赤月氏に関しては、
前の日記でも書いた通り、もう千鳥には触れる自信がなかった。

ここにひとつ、PL側がどうしたものかと思ってたものの存在も加わります。
赤月氏と密さんとの関係です。
千鳥、4話の南条夫妻が研究所所員だというのが解った際に、
「もしかして千鳥が外に出ることを許されたのは、
 密お姉さんのところだったから?」
という思いを抱いていました。
実際に本当の意味で許されたんじゃない、と。

そしてそれがさらに進んで、父さまが密お姉さんに掛けた抜けられない糸、
というのが千鳥なのかもしれない、と
クライマックス前辺りから思っていました。
(そしてその糸は千鳥でなくてもいい、二重の不安)

2人の過去や思いがはっきり語られるか、
父さま側の今回の動機が見えるか、
密お姉さんの本命とか父さまに関する感情か、
何でもいいけれど、どうかしないとここには答えが出ない気がした。
(というわけで、PLとしては過去が明かされるのを内心非常に希望してたのですが)

その辺が見えないままで、
むしろ父さまにとって千鳥はどうでもいいのかなと思ったら、
(実際そうだったらしいので)
唯一の引き綱であった父さまにも
「世界は守るから幸せになってね」という気持ちになっちゃった。

……人間に引っ張る存在、残ってないさ、あはは。

でも、これ以外に運命取れなかったんですよ、あのルート……。

以上、運命から考察した千鳥でした。



書き換えが出来ないままだった密お姉さんは、
反発とかマイナス要素にはなってないですが、
千鳥の感情の上では完全にゼロ因子でした。

父さまに関連する物事の存在としては
「もしかしたら父さまは密お姉さんが大事大事かな」と思ったら
ちょっと泣きそうな悲しい存在ではあるけれど、
嫉妬とかには行きつかない(のが千鳥なんです)ので、
「守るべき世界のひとつ」だった。


……この辺も、GMさまと認識に差があっただろうなぁ。

でなければ、土地神に戻る問いの対として、密さん用意しないと思うので。

ちらりとエンディング候補として語られていましたが、
この辺りがはっきりしなければ、
千鳥は密さんに導かれた幸福には決して満足しなかったと思います。

千鳥にとっての密さんは、
保護者以上に、ひとりの人間、ひとりの女性でした。
エレクトラ・コンプレックスまではいかないのですけれど。
そこまで強いものを抱く子じゃないし、
そこまで強い関係ではなかったですし(千鳥の認識としては)。



そしてこれが『糺』でいちばん書きたかったことですが、
「ああ、これは詰んだ」と
言われた瞬間に悟ったこと。

「土地神から零れ落ちた存在」ということです。

その瞬間、千鳥の中に何よりも強く罪の意識が生まれました。

そこで「私が生まれたのは罪だった?」とか
「たくらみではぐれたなら、戻らなきゃダメでしょう?」とか口に出せていたら
何かしらまた変わった気もしますが。
……千鳥も私も、疲弊度MAXで……。

私、本当に思いました。
疲れているときに考えるのやめよう、と。
一旦考えるの止めて休もうと。
自分の中で結論だけ出しちゃうんだと思います。
親に言われたことがあるんですよね。
「それ相談じゃなくて決定事項だ」と。

置いておいて。

自分の役目というものを知らされた瞬間に、
千鳥が自分で出せる答えは決まっちゃってました。
どれだけ我慢することになっても、
他に望みのようなものはあっても、もうその道しか選べない。

「チェックメイト」

と、まさにそんな気分でした。


それを書きたかった。

私も千鳥も、何も言えなかった。

何も言えなかった、俯いた中で、
千鳥にはこんな思いがあったのよ、と。


それを、もうひとつのお話の中で語ってしまうと、
どうにも助長になりすぎるし説明っぽくなりすぎるので、
千鳥の視点から書きました。
『糺』でした。


追悼記念、とのたまったので、別個ページも用意しています。

『汀の森』

みぎわのもり、と読んでください。

砌(みぎり)を使ったタイトルと迷いましたが、
こちらの方が樹木の土地神様っぽいかと思って。

汀の森で閑吟集を使ったこともあって、
今回のページトップも閑吟集から選びました。


ただ人は情けあれ
夢の夢の夢の
昨日は今日のいにしえ
今日は明日の昔


だけ、飛びぬけて世間一般には有名かと思いますが、
閑吟集はそれだけじゃないですよんということで。

ページトップのものは、私から千鳥へ。
汀の森のものは、千鳥視点です。



まだしばらく続きますので、
お目に留まりましたら、『汀の森』もよろしくしてやってください。

こっちに載せた上での再録的なスペースになりますので
(この私のたわごとは収録予定はありませんが)
ひっそり向こうのみ進行、ということはありません。


さて。……早く寝て風邪何とかしなきゃ……。

っつーか、日本髪結った頭でそもそも寝られるんかいな、私。


...



 

 

 

 

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