白木蓮の咲く庭で...久純ゆきの

 

 

雨に寄せて - 2008年11月26日(水)

家の中で、
家族それぞれが自分の場所に居るとき。

大抵、降り出した雨にいちばん最初に気付くのは私です。


私の部屋がいちばん、他の音を掛けていることが少ないこと。
それから、ちょうど東向きの窓の近くに背の高い樹木が多いこと。

多分そんな理由で。
前にも少し、日記に書いたでしょうか。




雨音を聴いていると、少し不思議な感覚を覚えることがあります。
今もそう。

この音は、何の音だろう。
雨が何に触れて立てる音なのだろう、と。


深い色に広がった、枇杷の葉。
乾いて固い古い幹と枝。
車庫の屋根。
逢った事の無いお祖父ちゃんが建てた、トタン材の倉庫。
家の瓦。


風の姿が見えないみたいに、
雨にもやっぱり音はない。

何かに触れて、雨音として耳に届く。

雨脚が強ければ大きく、緩やかなら密やかに。


触れ合った先で、雨は少しずつ違う音をたててゆく。


それはきっとありふれていて当たり前のことだけれど、
奇跡みたいなことで、
生きていることともきっと似ているんだろうと。


静かな夜には何となく、そんな事を思ったりするのです。


...



 

 

 

 

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