白木蓮の咲く庭で...久純ゆきの

 

 

『翼、折れた日』…途中だし - 2004年12月06日(月)

浅いまどろみから意識が浮上した時、
隣に眠る男は安らかな寝息を立てていた。
熟睡からくるその深く安定した呼吸を十幾つ数えたところで、
彼女はゆっくりと身体を起こした。

シーツが肩から滑り落ち、夜気に触れた肌が寒さで震える。
無意識に引っ張りあげようと手を伸ばしたところで、
ふと思いとどまった。
代わりに寝台の上でそっと身体をずらし、
床に落ちているはずの己の衣服を探った。
くしゃくしゃになった布の塊から手触りで上着を判別すると、
衣擦れの音をさせないように注意を払って羽織った。
ふんわりとした薄絹の肌触りが、寒さを少し和らげる。

そうしてから彼女は、夜の静寂に溶け込むような小さなため息を零した。
振りだけのつもりだったはずなのに、
いつの間にか眠ってしまっていたらしい。

窓の方へと視線を向けて光の具合を確認した。
暗さから判断して、おそらくまだ夜明けには間があるだろう。
寝入ってしまわずに済んだのは僥倖だった。

物音を立てぬようにゆっくり首を回し、
女は隣の男の寝入り具合を探った。
男の呼吸は変わらず、緩やかに上下する胸が深い眠りを示している。
安心しきっているのだろう。
数ヶ月を共に暮らしたが、こんなに穏やかな寝息は初めて耳にした。

そう思い至れば、今更ながらに胸が痛んだ。



*********************

<完>





……嘘です(笑)

いや、終わらないですが、終わってます。
そこは本当。
要するに、続きを書く気はあんまりない、と。

現在某所で、人間と魔族の合いの子の生まれの女の子を
必死になって操ってるところなのですが、
その子の両親のワンエピソードです。

お母さんの方が魔族で、
そのお母さん視点ですね。

お母さんの性格が決まらないと続きは書けないだろうな、なのですが、
きりり系の凛々しい人にするか、
どこまでも情に流されちゃうか弱い儚い人にするか、選択肢ふたつ。

後の経緯からすれば、後者の方が可能性高そうだけど。

とりあえず、お母さんのことよりも
彼女本人の方が大変なので、そっちで手一杯です。
みょーな性格・過去設定にしちゃったので、
何かストーリーから飛んでる方向に空回りそうな予感(苦笑)

おや、と思い当たった何かがある方、
是非あなたのキャラを教えてください(笑)


台風の強風が、小春日を攫っていってしまいました。
め、めっちゃ寒い……。
震えながらキーボード打ってます。

す、すとーぶぷりーず。寒いよう……。


...



 

 

 

 

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