白木蓮の咲く庭で...久純ゆきの

 

 

月ノ華 1 - 2004年07月23日(金)

何となく寝付けない夜だった。
一日を振り返ってみても、何ら特別なことがあったわけではない。
いつもと同じ時間に目を覚まし、弟弟子と一緒に花の世話をした。
昼からは新しい仙術の勉強のために机に向かっていたし、
皆で夕食の卓を囲んで普段通りの時間に寝台に入った。

山の上にあるこの花園は、
昔暮らしていた麓の邑に比べてずいぶん涼しい。
夏の盛りとはいっても十分に過ごし易いはずなのに、
目を閉じてから何度寝返りを打ったことだろう。
なぜか妙に、胸が騒ぐ。
今宵、蒼天の元にはいっかな眠りの兆しは訪れようとしなかった。

諦めて寝台から起き上がった頃には、もう大分夜が更けていた。
動いている間に巻きついた薄手の掛布を剥ぎ取る。
まだ闇に慣れない目には頼らず、爪先で床を探って靴を探し当てると、
素足に突っかけて窓辺に近づいた。

開け放った四角から降り注いでいる月光は、今日は一際明るい。
窓枠に腰掛けて見上げてみれば、ちょうど西に傾きだした満月が
白金の矢を燦々と射放っているところだった。
知っている星座を追いかけ、黒い帳の上に光る線画を描いてみる。
明日もきっと晴れるだろう。
月のかたちのせいで見える星の数はまばらだが、
横切る雲は一欠けらもない、澄んだ夜空だった。

夜に鳴く虫の声が、静寂を際立てる。
どの花の陰で、何を思って何の為に鳴いているのか。
目を閉じて無心に続く声に耳を傾けていると、
不意に別の物音が混じったような気がして、
蒼天は訝しげにあたりを見回した。

何だろう。
この花園は人払いの陣が敷かれているから、
唯人が入り込む可能性は限りなく低い。
仙道の類であれば、蒼天が気付くよりもずっと前に
師匠が何かしらの反応を示しているだろう。
窓から身を乗りだして師匠の部屋の方を伺ったが、
特に起きているような気配は見受けられなかった。

碧玉山に棲む生き物が、迷い込んできたのだろうか。
そう考えてみれば、獣の吼え声にも、夜鳥の啼き声にも聞こえたような気もする。
様子を見に行ってみようか。
蒼天がそう思いつくまでに、大した時間はかからなかった。

(……一応、念のため)

闇に慣れた目で部屋の中を素早く駆けると、
寝台の枕元に置いてあった青銅剣を手に取った。
危険な猛獣の類は花園の近辺に生息してはいないはずだが、
最低限、身を守るものを持っていって損になることはないだろう。
軽く振って感覚を確かめてから腰帯に差し、
身軽な動作で窓から外へと飛び出した。




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山歩きな師弟のシーンはとりあえず保留して、
昨日思いついてみた月下のシーンをもう少し膨らめ中。
このあと、木蓮が出てきます。
今日、バイトの電話番中に、かりかり書き殴ってみたシーンです。
明日に続きをアップできたらいいなぁ。


ここ数年、アニパロ系の同人からは遠ざかっていたはずなのですが、
ふとしたきっかけで急に某カップリングに嵌りかけ中だったりします。

それがそのぅ……ヒカルの碁で……アキヒカ……だったり(どどーん)

碁マンガ連載終了したのっていつの話だろう……。
コミックス最終刊が出たのっていつのことだろう……。

我ながら突っ込みたいのは、
何でわざわざこれから収束していくジャンルに嵌るかってことで。
原作は大分前に終わってるし、撤退者大増量中ではないのかと
小一時間ほど自分を問い詰めたくなってみたりもするわけで。

とりあえず、その影響のせいか
やたらと木蓮がへたれ的なひと化しております。

行動が……失恋して自棄酒あおって弟子に絡み酒してる人みたい……。

やーめーてー。
違うのー。
そんなに女々しくないのー。
春なら夜桜か白蓮。夏なら空木か夏椿。
冬に探すなら雪か吹雪か。
どう頑張っても食えそうにない
一見優しげなのに二枚も三枚も皮をかぶった人であってほしいのに。

違う、違うんだ。
木蓮と王獅の関係はそういうんじゃないんだ。
その辺は超越してるんだ、あの二人、どっちも。
どっちかが上に乗っかって相手食ってるなんて想像できないーっ(するな)
あ、でも、言葉の意味のまんま食べるのはありそうかも(なくていいです)

だから蒼天に絡み酒しないで〜。
酔って管巻かないで〜。

孤独君になってるのは大丈夫だけど、拗ねたら終わりだ、木蓮。
弟子相手にそういう絡み方はしないでくれぃ。

でも木蓮って、こうしてみると何か誘いう……(ひたり、と首筋に七星矛)

「……死にたいなら止めませんが(にっこり満面の笑みの気配)」

あ、あはは。ゴメンナサイ……。


...



 

 

 

 

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