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■ もう一人の自分
今日は上の子の保育園修了式だったので、そのことを書こうと思っていましたが、『白夜行』の最終回を観てしまったので、そのことに関連した話を書こうと思います。
あのドラマではハサミが凶器に使われていましたが、ハサミといえば、私は母に背中に突き立てられたハサミを思い出します。
ある寒い日の夜、私がテレビを観ながら何かを食べていると、背中にチクっとする痛みを感じました。 振り返ると、血走った顔をして、手をぶるぶる震わせながら私の背中にハサミを突き立てる母がいました。 母は搾り出すような声で、私に何かを言っていたけど、何を言われたのかハッキリとは覚えていません
もう23時になろうかという時間、私は薄いセーター1枚で、家のカギも財布も持ち出せないまま、泣きながら家を飛び出しました。 とても寒かった…でも体が感じる寒さなんて、たいしたことはないと初めて感じた夜でした。
ああ…その後のこと、もっと詳しく書こうと思っていたんだけど、燃料切れ…
でも一つ言えることは、この日、私は大きな何かを失ったということ。 その後、母娘で笑い合う日もあったり、幸福だと思える日々があっても、それはどこかリアルじゃなくて、何かに打ちのめされないように、かりそめの日常を送っていたような気がする。
ひょっとしたら、あの日から、私の現実は止まったままなのかもしれない。 あの日の私が、今もどこかで彷徨っているような気がする。 あの日の私は、今の私を見て、どのように思っているのだろう?
恐ろしいほど、あの『白夜行』の2人の主人公に共感してしまう。 誰かに見つけてほしかった現実… かりそめの私を見つめる、もう一人の自分… やっぱり、まぶしかった太陽…
無くしてしまったジグソーパズルのピースのように…それは埋まらない… 誰か…助けて…お願い…
2006年03月24日(金)
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