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■ 『糧』
昔 いろんな人がいた 誰も 似ていないの 敬語を使う人もいない 立場など気にしない
昔 そこにいた 小さく目立たなくても 誰もが振り向き 笑顔で 語りかける人
そう 私はそこで 生まれ育ってきた 口々に飛び交う 人々の生きる場所
悲しみも 喜びも 誰もが関心事 そのまま うち捨て置けぬ 息を吐く その場所 歩み 生きる場所
今 どんな人がいる? 皆 どこか似てるの よそ行きの言葉で 語りかける人
今 私どこにいる? 形だけの存在 吐く息は 行き場をなくし ただ 彷徨うだけ
そう 人々集い 語り合っても 同じ息を吐くだけ 生きる場所はない
悲しみも 怒りも 誰もが無関心 どこかで聞いたような 教科書の文字だけ… 生きる場所はない
飛び立つための翼 休め 明日に繋ごう 生まれ 育ち 生きた 糧をひとつ持って 旅路につくまで…
2006年03月08日(水)
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