Comes Tomorrow
ナウシカ



 爆弾発言…続きます

『白夜行』…今日も観ちゃいました!
ス〜っと溶け込んでしまう…あの世界に。
私も、あそこにいるような気がするんです。

普通に生活してきた人には理解できないだろうな…
あんな風に、淡々ととんでもない犯罪を犯してしまう2人の気持ち…

昨日は、私の父の一周忌でした。
私、今まで、母のことはいろいろ日記にも書いてきたけど、父のことはあまり書いてこなかった。
なんか複雑だったんだと思う。

私は、あの日…
無表情で立ち尽くし、部屋で横たわる父を見下ろしていた。
時間的には、ほんの数分かもしれないけど、ものすごく長い時間に感じたな…
あの人は、声も立てず、頭を抱えてた…
絨毯の上をドロっとした血が流れ…

私は父を殺そうとしました…
18歳の夏…
こんな時って、どんな心理だと思います?
ドラマじゃないけど、ほんとに淡々と…感情の乱れもなく…
これから、少年院での生活が待っていると思い描き、どんなだろなぁ〜って、まるで自分のことじゃないみたいに想像してた。
横では、父が倒れて血を流してるのにね。
とても静かな穏やかな気持ちだった。

でも、私の想像通りの結果にはなりませんでした。
父は死ななかったし、病院にも行かなかったし、警察も来なかった。
知らずに部屋に入ってきた母はビックリしてたけど、私を咎めることはなかった。
他のことでは、散々私に怒る人だったのに、この時ばかりはお咎めなし。

正直なところ、終わると思っていた今の生活が、また続いていくということで、ガッカリしてる自分がいました。
ああ〜なんで終わらないの!
地獄は続くの!?

覚えていることは、私がお風呂に入ってる時に、無理やり父が入ってきたこと。
私はかなり抵抗したんだけど、ドアをがなりたてながら無理やり開けて入ってきて…
体の大きい人だったからね、かなうはずもなく…
でも…何もなかったんだけどね。

…なのに、なんでだろう?
悪夢にうなされるのは…
私の上に覆い被さる父の夢を見てしまうのは…

父が思ったよりも、早くに死んで、私は自分が殺したような気になってます。
ああ〜私が殺したのかもなぁ〜って。
あの時の傷が後遺症になったわけではありません。
全く別の病気だったわけだけど…
でも最後の十数年、一人ぼっちにした…

夢多き人だったけど、どれもこれも潰れて、最後は一人…
私の感情が戻ったのは、父が亡くなってから…
まさかね、泣けるとはね…
殺人未遂の時間差がもたらした奇跡かもね…
そういえば、ちょうど時効成立した後だった…

やっぱ、複雑…


2006年02月23日(木)
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