蛍桜

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願おう
どうしてどうして、って疑問ばかり並べて
私だって誰かを好きになりたい
私だって大切なものがほしいって
願うことしかしなくなって

でも、どうやったらその願いが叶うのかも分からなくて
神頼みなわけでもないけど
空に願いを馳せるしか思いつかなくて

天まで届く梯子があったなら
迷わず昇って
星に手が届くところまで行って
手を伸ばして星をつかんで願いをかけるだろう
なんていうのは、おとぎのお話で
かわいくないから私は
梯子なんてあるわけないし
あったとしても最後まで昇るまでに力つきるだろうし
たとえ星に手が届くところまでいけても
窒息して死ぬだろうし
たとえ窒息して死ななくても
地球から見える星なんてでっかい惑星なんだから手に出来るわけないし
もし出来たとしても、願いを叶えてくれるわけじゃない、から
やっぱりそういう乙女ちっくな思考はただの気休めだと思う
だからただ笑うんだよね


+++

例えばあのとき、嘘でもいいから
私も好きだよ、と言えば
今でも私の隣であの人は笑っていたのかな
例えばあのとき、嘘でもいいから
いつまでも待ってるよ、と言えば
あの人は間に受けてまた来年のチャンスまで頑張ってくれたのかな
もし、そんな嘘をついても
いつかは二人うまくいかなくなって
結局は今と同じになってしまっていたのかな
誰かの傍に居たいだとか好きなんだとか
そういう感情をうまく自分で把握できていないから
そういう言葉を言うことは本当に嫌いで
本気で言える言葉じゃないのに言いたくなくて
だけど好きだと言ってくれ、と頼まれたら
自分の中に何かひっかかるものがあっても
嘘になるかもしれない、と分かっていても
言わなきゃいけないのかな

いつまでたってもたった一人の人に好きだよとも言ってあげられずに
でも寂しいから傍にいて、なんて言葉言えるわけもなく呑み込んで
好きでもないのに傍に居てほしいなんて自分勝手で
相手は宙に吊られた感覚になるから
だったら好きだと言ってやれと言われても
無理 私には無理
好きだけど そういう好きにはなれない
私はずっと続く永遠があるなんて信じられない
だから私自身、期待させて裏切って悲しむ誰かや
いつか夢が覚めたときに奈落に落ちる自分自身を
見たくないから、永遠というものに憧れなくなった

彼氏彼女になったら
いつ終わりがくるんだろう?
彼氏彼女という肩書きに
どれほどの意味があるんだろう?
彼氏彼女じゃないから
一緒に居たらだめなの?
なんかそういうの、よくわかんない

「彼氏だから」「彼女だから」で
できるようになることがあるのなら
そうなってまでしたいことなんて、私にはない
そんな肩書きなんてなくてもやれることがあるから
私は彼氏彼女という関係をうらやましくは思わない
ただただそういう肩書きがあってもなくても
傍に誰かが居る、っていう幸せが羨ましい

昔から、クラスメイトとかに彼氏のことを話すのが苦手だった
どう尋ねられても私は相思相愛ではなかったから
私は誰も好き、に、なれなかったから
自信を持って、あの人が好きだ、と
あの人とずっと一緒に居たい、と
純粋にいえる日なんてなかったから

彼氏に嫉妬したり、約束を破られて悲しくなったりはするけど
それが好きってことなんだよって誰かが言うならそうなのかもしれないけど
少なくとも私は、「好き」だなんて言葉にするほど思ったことはなかったから

「どうよ、最近。うまくいってる?」と言われれば
「さーどうなんやろうね」と言う
「いいね、彼氏優しくて」と言われれば
「そうかな、自己満足でやってるだけでしょ」と言う
一度も誰かの前で、彼氏を褒めたことがないと思う
誰かに思われたくなかったのだ
私が恋をしている、ということを
そしてあまり多くを知ってほしくなかったのだ
別れがいつか来ることを分かっていたから
別れたときに、あんなにらぶらぶだったのに、とか
分かったふうな口を聞いてほしくないから

好きだけど、好きだけど、でも心から溢れ出しそうなほど
そんな気持ちが暴れているわけではない
つい口を出て、好き、と言ってしまうような
そんな本気の「好き」がほしいな、って願うけど叶うことはない

誰にも私が幸せだなんて思ってほしくない
いつも何かを考えて悩んでいるような私を
誰かの中に埋め込んでいてほしい
それだけで私は満足だ
そうやって誰も踏み込んでこない世界で
私はさびしいさびしいと言いながら、花を咲かすから
いつでも私が「助けて」と泣いているように思っていてほしい
そんな他力本願な願いなのに
私が精一杯頑張っているように見えるから
誰も踏み込まない世界で花を咲かせ、散るのを見守るわ

人のいいところを見ようと努力をしているけれど
誰かに他の誰かのことを聞かれたら
私はきっといいところなんて伝えないだろう
「自分がかわいそうだって思っているような子だよ、ほんわかしてていい子だけど」
どこまでが本気なのか、自分でも、分からない

ただ誰かに、嫌な部分を黙ってまで
いいところを押すほどお人よしでもない

常に私が、全てを否定しているのだと
思ってくれればそれは嬉しい
実際はどうなのかは、知らない、けど
常に私が、誰も認めていないのだと
感じてくれればそれでいい

関わる価値なんてない人間なのだ、と


+++

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いつもありがとうございます。BBSはレンタルサーバーだったので、何故か急に消されてしまいましたが、拍手機能があってよかったです。前回のも合わせて、ちゃんと読ませていただいています。いつかHPのリニュと同時にBBSも新しくつけたいと思っているので、その時はまた書き込んでくれると嬉しいです。
2007年05月22日(火)

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