蛍桜

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ああ、あの空は
夢を見ることがある

たわいもない夢だけど

どこか恐怖が纏わりついて

離れなくて

怖いわけでもないのに

なぜか縮こまってしまう


どうにも抜け出せない夢


その中で助けてくれる人は

いなかった



思い出すことと言えば

去年の夏に

たくさんの赤い線が交わって

ああ

この世は暗いのだと

嘆いた日のこと


駅のホームで腕を見られ

ごまかしながら笑ったこと


姉に気づかれ

猫のせいだと言ったこと


海を見つめながら座って

心を痛めたこと


泣きながら夜の海へ駆け寄って

一生懸命 光るものを探したこと


急いで駆けつけたのに

バスは行ってしまっていたこと


毎年、私の誕生日は

最悪の日だということ


2005年10月16日(日)

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