蛍桜

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「傍にいてくれるなら誰でもイイ」

待ちさえすれば流れ星は降るのだと
そう信じてずっと待っていた
けれども心の中に流れ星は降り注がなく
それどころか 視力の衰えた私の眼では
星空さえ確かめることが出来なくて
すべての灯かりが消えるころ
電話を片手に 怖さを押し殺して夜道を歩いた
一緒に歩いてくれる人はいないけれど
私は一人で星空を見上げたいと思った
すっかり冷え切った空気に囲まれた闇には
三つ並んだ星を守るように 並ぶ星々
私が一番好きなオリオン座が
東に近い方角に光っていた
上りなれたはずの坂道も 何年通っていなかっただろう
坂の上までいけば何が得られるだろうか
街灯が行く手を邪魔するけれど
私が探しているものは違うところにある

隠れスポットだと言う その丘へと
足を進めてみたけれどなかなか進まない
怖くて何度も後ろを振り返った
結局、最後までたどり着く前に怖くて逃げ出した
帰り道 なつかしい道を通ろうと足を踏み入れた
けれども 何かがいる気がして
また怖くて引き返していた

今日もまた どこにも行けなかった
少しも 進めなかったよ



2004.10.17  5:46
2004年10月02日(土)

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