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80年代の想い出〜ゲーム編〜
2004年07月02日(金)

今日は、料理をしていて指を切ってしまった。
うーむ、はやさんも木から落ちる。
そりゃ落ちるだろー、はやさんだし。と、逆に納得。
だからこれも片手でタイピングしている。
面接までには完治させたいなあ。

「ゲームセンターCX」の公式サイトに行ったら、
「終わらせないで!」「地上波でやって!」という書き込みが
がたくさんあった。わかるわかる、面白いもんねえ。

それは80年代のゲームの制作秘話やなんかを
開発者にインタビューしにいったり隠しキャラを紹介したりする番組で、
ハドソンの回の時はあの「高橋名人」も出演なさっていた。
フジテレビ721という有料チャンネルのみでの放送だったけど、
地上波でやってもいいんじゃないかなあ、と思うくらい
面白かった。もっとも、ある程度限られた年代層の、
それもほとんど男性しか(この前、私と同い年の女性で
「高橋名人」を知らない人が何人もいて、
ショックを受けてしまった……)食いつかないような
恐れもあるし、テレビ局からしたら冒険なのかなあとも思うが。
(女性でも少なからずいると思うんだけどね、ゲーム好きが。)
でも、確実にああいう番組を待ち望んでる層がいる!はず!
だって復刻版のファミコン・ミニがあんなに売れてるんだもの。
みんな、いまのリアルになりすぎた3Dのゲームに
どこかで飽きているのさ。多分。
80年代、色紙を貼り合わせたみたいな荒いドットの画面でも、
持てる想像力のすべてを自然に働かせながら
頭の中でリアルな冒険を楽しみ、満足していた世代としては。

私は白黒テレビしかない時代に生まれ育ちたかったと思ったことがある。
グレーの濃淡から、彩りを認知するだけの想像力が欲しかったからだ。
だから、本物かとおもうほど精巧なCGに囲まれて育っていく
今の子供達は、そういう意味で気の毒だなぁなんて思ってしまうのだった。

企画側が最初に思い描いた夢のうち、
100%すべてを見せてしまうことは、必ずしも正解じゃなくて、
75%くらい見せて、あとの25%は各自に思い思いの夢を見せることも
意義のあるエンターテインメントだと私は思っている。
受け手が想像して膨らませられる部分があるものほど、
むしろ優れているんじゃないかとさえ思うほどだ。
俳句だって、少ない文字でも無数の解釈と光景を醸し出せるのは、
受け手の想像力や解釈にゆだねるような「間」を残しているからだ。
ゲームの場合だと、皮肉にも技術の進歩がその「間」を埋めてしまい、
確かにリアルになったし動きもビジュアルもスゴイ!……んだけど、
「趣」がなくなってしまったような気がしてしまうんだなあ。

ドラクエの次回作、
マップ上を動くキャラクターが3Dになるらしい。
……っていう話を聞いて、
そんなことを考えていたのでした。