今日も地下鉄に乗る。 東京メトロはトロトロ走る。……ように感じてしまうのは、 地上の電車によくある「快速」とか「急行」とかいう概念が 地下鉄においては存在しないからである。 一個一個、そんなに駅と駅の間があいていないにもかかわらず こまめに止まるねえ。って感じがしてしまう。 地下に降りてまた登って、っていう距離は 一駅分を歩く距離に相当するんじゃないかとすら思う。 だから、地下鉄は長い距離の移動には持ってこいだが あまりに近いと「ん〜、じゃあ歩くかな」っていう気になってしまう。 かつて一度「浜町」から「秋葉原」までを歩いたことがある私としては、 荷物が少なければ徒歩も楽しいので、 急ぎでなければ地下鉄の二駅くらい、散歩してみたかったりもする距離だ。 知らない街を歩くのは相変わらず楽しい。 先日もレトロなお煎餅屋さんを見付けたので 家族のために揚げ煎餅を買って帰ってみたりして、 第三者は「お前、就職活動中だろーが」とツッコみたくなるであろう 呑気な行動を取っていることがある。 出掛けるのが楽しいと思える今に感謝である。 そして、気軽にいろんな所に無料で行くことのできる 「やたら有効区間の長い定期」にも感謝である。 遠くまで通っていると、これだから楽しいのだ。 思えばこれまで、定期の範囲が広いことを活かして、 それなりに楽しい寄り道をしてきた人生であった。 ケチくさいとか言わないでおくれよジョニー(?)。 ミーの若かりしころは(“ミー”?)、山手線のほとんど全ての駅に 100円程度の乗り越し料金で(※子供料金だから)行けたもんじゃった。 遊びにいったといえば花やしき、そして荒川遊園地(通好み!)。 全体的に行き先が下町だった。それは別にいいけども。 あっ、あと“としまえん”にも行ったことがあるなあ。 まとめると、私の青春は『下町、あるいは“としまえん”』だった。 あえてまとめて言い表す意義がわからないけども。 最近、昔行った場所の近所を訪れる機会があったりする。 昔歩いた街並みは、もう跡形もなかったりまだ面影があったり、 うーん、旅情だねえ。 多分、上野が一番変わったねえ。アトレ。 池袋などは、その当時の面影がある方だ。 十数年前に私が担ぎ込まれた救急病院も、あまり変わらぬたたずまい。 そんな危険な過去にSay-don't mind。 東急ハンズの売り場はリニューアルされていた。 ま、それはよしとして。そりゃ、時代のニーズがね。 当時はOA用品コーナーなんて無かったなあ、そんな時代。 昔通っていた学校の近所にある商店街は、 気付いたら「○○通り」っていう名前を名乗っていた。 ただの飲食店多めの道だと思ってたが(しかし飲食店の割合が高いよ)、 いつからか新たなアイデンティティが生まれているのだなあ。 一方自分は相変わらずの単一アイデンティティ・はやさん。 俺は何も変わっちゃいねえぜ。 いや、元々変わってるんだぜ。イエイ。 |