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つばめが低く飛んだら雨が降るらしい
2004年06月20日(日)

ふーっ、生みだしてスッキリー!
……とは言えないけど、ここ数日悩んでいた宿題がひと段落ついたのは確かだ。
ある課題があって、散々悩んでみた。

一人で悩み、時には近くにいる妹とかとも会話しつつ、
4つくらいの路線で悩み、蒸し暑い部屋のパソコン前で取り憑かれたように
キーを叩いてはウィンドウを閉じ、また叩いては閉じ、
みたいなことを十時間ほどずーっと繰り返した。
息詰まったらテレビやDVDを観たり、家族と話したり、犬を触ったり。
それなりに頑張ったつもり、ではある。
まだ全て終わったわけではなく、やらなくてはいけないこともある。
でもなんとなく幸せ。ほんのちょっと安堵感。

こういうモノを作るようになってから何年か経つが、
これを誰かに見せるのが怖いのは今も同じだ。
相手の顔色によって、ぺしゃんと潰れるんじゃないか、っていう恐怖。
でもちょっと「えー?」と変な顔をされても
「いや、ここがいいんだよ!」と押し切れる強さを持っている人ほど
「スゴイ奴」な気がするから、やっぱり結局
自信とは「自分を信じる」っていうことにほかならなくて、
そしてアイディアで勝負する人には自信が不可欠だということだ。
もちろん、自信だけじゃなく他にも色々必要なわけだけど。
突っ走りも必要だけど、一方で相手の気持ちを理解する優しさも重要とか、
結構ややこしい能力が求められている。
「え、水なの?お湯なの?」って聞きたくなるようなスキル。
でも、決してぬるま湯じゃないんだな。不思議。

オフィシャルかつアカデミックなことで悩んできたつもりなのに、
「強い自分になれないよおー」とか、
人格的な問題に直結していたりする。
そういう怖さがある学問を学んでいる。
心理学のように内面に直結していて、それが表に出やすい。
グラフィック作品にはその人のカラーが出る。驚くくらい、出る。
私の作品を見たことのある、初対面の後輩から
「もしかして、あのクラゲのイラスト描いた人じゃないですか?」と
話しかけられたこともあるくらい、
製作者の存在感とテイストは類似してくる(特に私の場合は
わかりやす過ぎたのかもしれないが)。
でも、他の人の場合も「わかるわかる!」って思うことが多い。
だから、ある同級生の作品しか見たことがなくても、
大まかに人柄がわかったりすることがある。
オシャレの方向とか、マジメ度が反映されがちなのだ。

大学一年頃、授業で提出した私のグラフィックを見て、
先生が一言。「この人は、欲張りだよね」
物欲はない方なので「エッ」と思ったけど、
精神的に貪欲だという内面を言い当てられた気がした。
授業に出ているとはいえ、まだ付き合いの浅い先生に、である。
そこらの心理テストなんかより怖い。

心を強く持て、と自分に言いきかせている。
昔とあるストーリーで主人公が言いきかせられていた言葉。
どっか哀しくて、最後はハッピーエンドだったその話を思い出しつつ、
不安だけど気丈にやっていかないといかんなあ、と思う。
今度、まんが喫茶に行ってみようかなー。
生まれて初めてですが。
なんかいい話(具体性ないな)を誰か(具体性ない)に勧めてもらって、
ガーッと読みに行きたいな。
マンガに対するモチベーションが低めなのはどうにも謎だね。

それにしても、明日は雨との予報。
そういえば夜空の雲がものすごい勢いで流れていた。
そんな雲の流れを全く気にかけない犬を連れて散歩をしてきたのだが、
そういえばあいつらは天気をどう思っているのだろうね。
雪の日とか。少なからず「なにごと!?」って思ってもいいはずだ。
いきなり家の外真っ白で、しかもサクサクのヒヤヒヤでしょ。
なーんかたのしいねえ。とかいう、雰囲気だけで片付けてるのかな。
どういう思考回路なんだろうなー。
キュウリ好きだしなー(それはうちの子だけ)。