Back  Index  Next

オーラをまとって着ぶくれです
2004年04月29日(木)

一泊二日で、就職活動で旅に出ていた。
そこは空の広い街で、山もあり、田圃もあり、
そして、雨降りの日に急に店に駆け込んできて
「すいません、このあたりに傘が買えるお店とかありませんか?」
と訊いてきた見知らぬスーツ姿の女子大生に
「じゃあ、これ貸すわぁ」とビニール傘を手渡してくださる
親切なおばさんもいらっしゃった。
思わぬタイミングで、人のぬくもりに触れてしまいました。
雨上がりの帰り道にきちんとお返ししつつ。

一人で知らない街に出掛けるのも、
ずいぶん慣れてきたなあ。
そこが遠かろうと近かろうと、
そこには私の知らない生活があり、
そこでは毎日誰かが寝たり起きたり、
洗濯物を干して、また取り込んだりを繰りかえしている。
ないしは、煙草を吸って消してまた吸ったりしている。
あんまり吸うと体に悪いよ(余計なアドバイス)。

キャッチセールスが頻発するような都会にも行った。
キャッチセールスや勧誘のお兄さんたちは、絶対私には声をかけない。
オーラではじくのだ(?)。
その代わり、若い女性やおばさまが「アンケートお願いします」と
声をかけてきたりはする。これもオーラの問題なのか(??)。
でも、こんな都会すぎるところでは逆に不審だし
たいがい急いでいるので丁重にお断りしている。

作品集を持ってハイヒールで駆け抜けるので、
脚と腕が時々つらい。ちょっと筋肉痛だ。
同じ重さの作品を運ぶとしたら、
そしてハイヒールやストッキングを履かなくて済むのだから、
男に生まれた方が楽だったかな〜、と思っちゃう瞬間である。
でも今、アンケートでは「生まれ変わるなら男?女?」という質問で
「女」と答える人が男女ともに増加傾向なんだそうな。
確かに昔に比べ、社会進出した女の方がこの先面白いんだろうね。
それに、平均値だけ見れば寿命も長いし。
マラソンの距離も短いし。
ちなみに私は、もしも男に生まれていたら
違う小学校に入学させられるところだったらしい。
そしたらだいぶ運命が変わっていたんだろうなあ。
虫採りとかするはめになってたんだろうな。
逆上がりもできるようになっちゃうだろうし、
自転車にも毎日のように乗ったりするんだろう。
ガリ勉!な時期がほとんど無かったかもしれない。
それこそ今ごろは、「俺はお笑い芸人を目指す!」とか言って
大阪に上阪(上京、でなく)してたかもしれないな。
話しかけづらそうなヤツだろうなー(オーラあるから)。
……そうやって、もう一人の自分を想像するのもまたをかし。