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地味な恐怖体験
2004年04月22日(木)

今日は夏を感じる一日だった。
まだ四月中旬なのに!

まず、夏バテをした(らしい・推量の助動詞)。
急激に食欲が落ちた。
そこで、レモンを絞って紅茶に入れて飲む。
すっぱ〜〜!
でも、この「ビタミンCを摂取してるぜ、うぉぉ〜」という感覚が
目薬のようにエネルギーを呼び覚ましてくれる。はず。だ。

さらに犬の散歩に行ったら、でっかい虫がぶんぶん飛んでいた。
こーーーーわーーーー!!!
なんせ祖母が「見たことない虫だわ」と言っていた。
80年ほど生きてきた上で見たことがない、っていうのは恐ろしい。
もしくは忘れっぽくなってきているのか。それも別の意味で恐ろしい。

そう、私の弱点は虫(など)だ。
去年のゼミ合宿は関東の田舎の方だったから大変だった。
先輩後輩先生含めたうちのゼミの人々の多くが、
「へぇー、あいつの弱点、虫なんだ」とトリビア感覚で認識したに相違ない。
というか、なんで他の人達が冷静でいられるのか不思議でならない。
ついでに、なんで多くの日本人が寿司を好むのか不思議でならない。
私の意見はたいてい少数派だ。その現状は、あんまり不思議ではない。
今度の合宿は虫の少ない地域でお願いしたい。
さもなくば、「参加したくないよォ」とぼやき続けながら
参加することになってしまう(結局参加の方向で)。
就職の面接や筆記試験もそれなりに怖いが、
昆虫専門のペットショップで働けと言われることの方がずっと怖い。
要するに、昆虫専門のペットショップの入社面接が一番怖いということに
なるが、事業内容を確認した上でおそらくエントリーしないだろう。

……ここで重大なことに気付いてしまった。
「就職したら、勤務地はどこでも構わない」と思ってきたし、
関東を離れることじたいに抵抗は薄い方だ。
元来ごみごみした街中はあまり好きではない。
しかしながら。
「関東の住宅地域以上に虫の多い所で暮らすのは無理」
という弱点を考慮した場合、私は東京や大阪のような
大都市の近辺にしか適応できないんじゃなかろうか?
その事実にようやく気が付いてきた。
都会が嫌だ、田舎が好きだと地味に公言しておきながらも、
気が付けば都会でしか暮らせない体になっているのだ。
山小屋でペンションを経営するとか、
脱サラして農園を開く等の自然派生活が実は不得意だったのだ。
そのかわり、山手線の朝のラッシュ地獄を淡々と乗り切れるし、
しつこいキャッチセールスに出会っても冷静でいられる。
俺ってシティボーイ!
エンジョイング・アーバンライフ!!(なんだこのノリは)

虫が多い季節になると毎年、片田舎にある今の自宅からも離れて
もっともっと薄汚れた都会に引っ越したい衝動に駆られる。
半径1km以内に緑のない、虫一匹出る隙のないマンションの10階以上に。
それ以上高層になると、蚊も飛んでこないのだそう。
で、蚊とかの出ない秋〜冬になったら(除雪のいらない程度の)片田舎へ。
春に花粉が飛び始めたら、都会へ移住。
そういう二重生活、いいなあ。いいな……いいの?