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はやさん、かく語りき
2002年11月29日(金)

本日の大事件・第三位は、Tくんのテンションがやけに高かったこと。
なにがあったんだろう、急に小っちゃい範囲で威張りだした。
それはそれで面白いけれど、やはり本学の秘密兵器だ。

本日の大事件・第二位は、昼食を食べそびれたこと。
朝9時ごろに朝食を摂り、夕食は午後6時ごろ。
その間に口にしたのは、ダカラ一缶とカントリーマアム一つ。
どっちも、人から頂いたものだ。
普段は栄養に気を付けろとかうるさい割に、だめじゃねぇか俺。
紺屋の白袴、坊主の不信心、はやさんの不摂生。と三段オチ。

そしてダントツ第一位は、埼玉県公立高校の共学化問題が揺れていること。
なんで、共学にしようとするんだろう……私には解らない。
別学大賛成だ。と言っても、意外と賛同する人が少ない。
私が思うような“ある程度良質な別学高校”は数が少なくて、
多くの人はそういう学校に通った経験がないから、
むやみに共学化しようとするのだ。
共学がダメというわけではないが、別学には特有の魅力があるから、
天然記念物のような気持ちでそっとしておいて欲しい。

基本的に女子高の女の子は、どことなく強い。骨がある。
県内の電車で痴漢に遭って、その痴漢を捕まえて連行してくる女の子は
うちの高校の生徒が一番多いらしい。
「すいません、警察で事情を聞かれてて」っていう遅刻理由は
非常にカッコイイんである。ちょっくら退治してきたぞ、と。

女子校に通って女らしくなる、なんてことは経験上絶対にあり得ない。
二つ女子校に通ったが、どっちの生徒もたくましかった。
冷静に状況をイメージすれば誰でも納得できると思う。
重い機材を運ぶとか、会議を仕切るとか、
共学だったら男子生徒に任せがちな仕事を全部女子がやるので、
男性に引けを取らない仕事をする意識が自然に生まれる。
それから「女だから」こう動け、みたいな暗黙の了解が全くない。
たとえば、「女だから」料理する、じゃなく。
「私は料理したいから・すべきだから」料理するのだ。
女らしさよりも自分らしさが大切、という
意外と見失われがちな人格形成上の基本が、正しく存在している。
結果、一般にイメージされる「女らしい」女性ではなく、
各自思い思いの個性を持った女性として成長していく。

かくして私も、女っぽくない。自ら選んだ方向性だ。
いいじゃねぇか、女が「俺」って言っても!時々言いたくなるのさ。
他人や自分を傷つけない限り、やりたいことを自由にやってみりゃいいのだ。
そういうことを教わった高校時代は貴重だったと思う。

もし男だったら、面白い男子校に行ってみたかったよなあ。
汗くさい日々を、それなりに楽しく過ごせそうな気がするんだが。
どうせそのうち男女両方いる社会に出ていくんだから、
一生のうち三年くらいそんな時期があった方が、経験として面白いじゃないさ。
……なんてことを、今日は悶々としながら考えた。
あれだけ愛されてる学校がもしなくなったら、哀しくてしょうがない。
でも共学化は時代の流れだという……なんだそれ?
……くそ――!!(※土手から夕陽に向かって叫ぶ感じで)
日本がより一層つまらなくなるだけじゃないか……。