本日の大事件・第三位は、Tくんのテンションがやけに高かったこと。 なにがあったんだろう、急に小っちゃい範囲で威張りだした。 それはそれで面白いけれど、やはり本学の秘密兵器だ。 本日の大事件・第二位は、昼食を食べそびれたこと。 朝9時ごろに朝食を摂り、夕食は午後6時ごろ。 その間に口にしたのは、ダカラ一缶とカントリーマアム一つ。 どっちも、人から頂いたものだ。 普段は栄養に気を付けろとかうるさい割に、だめじゃねぇか俺。 紺屋の白袴、坊主の不信心、はやさんの不摂生。と三段オチ。 そしてダントツ第一位は、埼玉県公立高校の共学化問題が揺れていること。 なんで、共学にしようとするんだろう……私には解らない。 別学大賛成だ。と言っても、意外と賛同する人が少ない。 私が思うような“ある程度良質な別学高校”は数が少なくて、 多くの人はそういう学校に通った経験がないから、 むやみに共学化しようとするのだ。 共学がダメというわけではないが、別学には特有の魅力があるから、 天然記念物のような気持ちでそっとしておいて欲しい。 基本的に女子高の女の子は、どことなく強い。骨がある。 県内の電車で痴漢に遭って、その痴漢を捕まえて連行してくる女の子は うちの高校の生徒が一番多いらしい。 「すいません、警察で事情を聞かれてて」っていう遅刻理由は 非常にカッコイイんである。ちょっくら退治してきたぞ、と。 女子校に通って女らしくなる、なんてことは経験上絶対にあり得ない。 二つ女子校に通ったが、どっちの生徒もたくましかった。 冷静に状況をイメージすれば誰でも納得できると思う。 重い機材を運ぶとか、会議を仕切るとか、 共学だったら男子生徒に任せがちな仕事を全部女子がやるので、 男性に引けを取らない仕事をする意識が自然に生まれる。 それから「女だから」こう動け、みたいな暗黙の了解が全くない。 たとえば、「女だから」料理する、じゃなく。 「私は料理したいから・すべきだから」料理するのだ。 女らしさよりも自分らしさが大切、という 意外と見失われがちな人格形成上の基本が、正しく存在している。 結果、一般にイメージされる「女らしい」女性ではなく、 各自思い思いの個性を持った女性として成長していく。 かくして私も、女っぽくない。自ら選んだ方向性だ。 いいじゃねぇか、女が「俺」って言っても!時々言いたくなるのさ。 他人や自分を傷つけない限り、やりたいことを自由にやってみりゃいいのだ。 そういうことを教わった高校時代は貴重だったと思う。 もし男だったら、面白い男子校に行ってみたかったよなあ。 汗くさい日々を、それなりに楽しく過ごせそうな気がするんだが。 どうせそのうち男女両方いる社会に出ていくんだから、 一生のうち三年くらいそんな時期があった方が、経験として面白いじゃないさ。 ……なんてことを、今日は悶々としながら考えた。 あれだけ愛されてる学校がもしなくなったら、哀しくてしょうがない。 でも共学化は時代の流れだという……なんだそれ? ……くそ――!!(※土手から夕陽に向かって叫ぶ感じで) 日本がより一層つまらなくなるだけじゃないか……。 |