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トマトら
2002年11月28日(木)

朝、いつになくコントみたいなことが起きた。
面白いというよりは基本理念(?)がそういう感じだった。
いつもなら平穏な、貴重な睡眠の場であるはずの朝の電車。
人の顔に唾を飛ばしてぺちゃくちゃ喋るおばさま達の、
ねちっこいうるささ(※前フリ)に耐えかねて私は席を移動した。
ああやっと平安なり、と思いきや次の駅。
高校生がどどどーっと数十人乗ってきた。
それも全員でぎゃーぎゃー騒ぎながら……
……(※オチ)。
なんだか精神的に限界が来てしまい、
しばらくしてその電車を降りてしまった。
見送るその電車の中は遠ざかりつつもすごいことになっていた。
なぜか哀愁が始まる。
田圃しか見渡せない駅に取り残されて空っ風に吹かれる。
次の電車を待つ間も胸は不安でいっぱいだった。
また、おばさまが数十人単位で乗ってるんじゃないか……?
また、高校生が数百人単位で乗ってくるんじゃないか……?
くそう、トラウマに負けないぜ。
朝は特に神経質。という自分も、話し声で迷惑を
かけないように気を付けよう……声が大きいことをもっと自覚せねば。

昼下がりに通りかかった八百屋でトマトが安かったので購入。
さて、生鮮食品も買ったことだし、早めに家に帰ろうか。
『あ、でもその前に一瞬研究室に寄ろうか……』
その考えから、物語が始まる。

研究室で、いろいろな雑用。
反省点としては、声がでかすぎること、
甘いお菓子はビールに合わないことなど。
「おお!塩」という商品を発見したり、
可愛い女性のマフラーを豚の背油に例える都民がいたり、
「やっぱりうちの学校はヘン」というテーマで討論したり、
色んな意味で私も頑張らなくては、と思う。
けど、頑張りすぎてもいけない。
無心であることが何よりの力なのだ。
その狂気が、すべてをうち砕く強さなのだ。

なんだかんだで結局、家に帰宅したのは10時過ぎ。
「トマト買ってきた」
「あらっ安い」
トマトらも長旅をしたものだ。
一時は研究室の冷蔵庫にあった彼らも、今は
我が家に保存してある……もちろん夕飯に間に合わなかったのだから。

たいがい寒い一日。
今夜は特に冷えるという……あなおそろしや。