蚊が死んでいるのを発見。 秋だなあ……と詠嘆。 夏が完全にいなくなったのだ。 ……という切なさと、それ以上におびただしい安堵感。 でも今日は、夏でもないのにひどい頭痛。 「出かけなくてもよい日です」という気持ちで迎える一日は久々で、 疲れていたのだろう、おもしろいほど体調が崩れる。 それでもかつてに比べて立ち直りが早い。 涼やかな気温のせいもあろうか。 午後にはとりあえず、パソコンに向かう気分になれたので ネットで調べ物をしていたら、また頭痛が復活。 で、少し休む。 体調復活。 作業を再開、しかし頭痛が復活。 で、少し休む。 体調復活。 作業を再開、しかし頭痛が(略) ……それを繰り返すうちに日が沈み、 気が付いてみたればまとまったことが何一つできていない。 ああ、人生もそんな感じで呆気なく終わるのかな、と 妙に解釈を広げに広げて考える。 人間は考えるアシベである。 アザラシを飼ってて、父ちゃんは大工だ。 ともかく、生きるとは何ぞや? 難しく、実はどうでもいいパズルである。 だがくだらなく思えることこそ懸命にやらなくてはならない、 人の一生なぞそれ自体くだらないのだ、しかし懸命に生きるのだ。 という、豪邸の庭石に刻まれがちなことをふつと思ふ。 思案の季節だからじゃなく、普段からこういう暗さだ。 ええ、そうです光量はこんなもので。 天日干しというよりは陰干し派寄りですねえ、と。 妹は日毎に三瓶に近付いている。不愉快かつ愉快なことに。 原因はたぶんダミ声だ。セミ声だ。 |