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わかりやすフェア
2002年10月01日(火)

バイトを少し早めに抜けて、学校へ……行こうかと
よっぽど思ったのだが、断念。
理由は台風だ。

折り畳み傘を差そうとしたら、骨が見事に折れていた。
それも、折った記憶がないのにである。
………………やっぱり私にはもう一つ人格があって、
そいつは「ろくでなしBLUES」みたいなケンカが日常茶飯事。
ステンレス製の傘の骨が折れるくらい、全然普通なんだ……。
どうりで、ああどうりで。
心はふたつ、財布はひとつ。¥400のビニール傘が勿体ない気がする。

でも、やはり価値はあった。
地元の駅は土砂降りで、マイナスイオンも大量発生していた(だろう)。
雨の中を歩きながら、
傘にかなり助けられたけど強すぎる雨足でやはりいくぶん濡れながら、
「こんな雨の中で、傘も差さずに本気の殴り合いをして
 友情を確かめ合っている2人組」がいないかどうか、それとなく探した。
いなかった。うーん、一度くらい目撃したいな、マジな友情ってやつを。

美人が落としたハンカチを拾って、「落としましたよ」って言いたい。
そんな出会いをしたいと某Mくん(細)が夢見ていたけれど、
それも確かに現実に聞かないわかりやすシチュエーションだ。
通りすがりの人さえも「あ、恋が芽生えてる」とひと目で気付く明快さ。
あと私的に欲を言えば、
前を歩いている美人がハンカチを落として、
「落としましたよ」と言って拾ってあげるまではよかったが、
よく見たらそれはハンカチじゃなくて新鮮な魚だったりすると尚良い。
美人は振り向いて、笑顔を浮かべ。
「あ、すいません……落ちました?秋刀魚」
季節感もあるし、いい鯉が始まる予感。
Mくん(細)のためにも、世の美人のみなさんには是非
電話と一緒に新鮮な魚介類を携帯してもらいたいものである。
これは、美人が持ってるというのがミソ(英訳:point)だ。
私が持っていたところで「ああ、魚屋ね」と思われるだけで面白くも何ともない。

わかりやすいシチュエーションというのは探すと非常に多く存在する。
転校生は「謎のライバル」とか「美形」でなくてはならないし、
忍者は必ず手裏剣を持っているべきだということになっている。
まきびししか持ってなくてもいいじゃないか。
水戸黄門は最初は絶対「隠居のジジイ」だと思われていて、
印籠を出して初めて「ははぁーっ」ということになる。
その前に誰も気付かないのか。
いくら広域のマスメディアがない時代とはいえ、
あんな独特なうえに長旅をしていたら噂くらいは立つだろうに。
たまに勘のいい奴が雰囲気で気付いたりしないんだろうか。

でも、わかりやすいということは難しいんだな。それを確立するまでが。

それはそうと、ホームページの色を変えてみる。
このくそ忙しいのによ!荒くれてやる。
でも、前々から準備して「10月くらいで変えよう」と
予定していたことだったので、大して時間はかからなかった。
泣く子も微笑む紅葉versionだ。
風流に参りましょう、参りましょう風流に。
掲示板の色が極端に気に入らないけれど、他はまあ普通に衣替え。
イラストの手抜き具合が、余裕の無さを物語るように……。