雑貨の観察をしてみようと思って、あまり立ち寄らない店を覗く。 店先の道ばたに商品の小物置いてて、盗まれたりしないんかなー。とか、 やけに発想が物騒な自分がいて悲しい。 いつからか、趣ということをなおざりにしているのかもしれない。 そんなわけで風流な話題を探す。 なにがなんでも風流に!(なにかちがう) 明日は十五夜!ほら風流だ。どうだ。 今日も帰り道、いい具合に月がきれいだった。 北へ向かう電車に乗っていると、 片方の窓からは夕陽が西に沈みつつ雲を染め、 反対の窓を振り向くと薄青い空に白い月が浮かんでいたりする。 さらに富士山が見えたりもして、 国内でも希なくらい凄い贅沢をしている気分になる。 月は東に日は西に!! 朱と青のコントラストがすごいのだ。ワンポイントの金星も輝く。 これで黄色い菜の花があったらなー。与謝蕪村のできあがりだ。 あの方は画家だったらしく、それで「色彩感覚に溢れた歌を詠んだ」とか なんとか聞いた。じゃあ、そんな氏の絵を見てみたい。見たことないぞ! 黄色い菜の花の代わりに、黄色い中央線で我慢だ。おお美しい。 最近ほとんどが銀色の線の入った新型車両になったから、 ピカピカしてきれいといえばきれい(電車マニア的視点)。都市型風情。 でも、『中央線=(まあるい緑の山手線の)真ん中を通る』というの、 そういえば関東だけの常識なんだろうなあ。 新宿西口駅の前の、ヨドバシさんのCMだから。 しかし、風流に風流にと心がけていたはずなのに 最後はどうしてカメラ屋さんのCMなんだろう。 あたい、どこで人生間違ったのかしら?と演歌っぽく呟く。 さあそんなこんなで卒研だ。 風流にくじけたらすかさず現実が待っている。 そう、俺は走るぜ!(訳・走らないと後がないぜ!) |