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風流よもう一度
2002年09月20日(金)

雑貨の観察をしてみようと思って、あまり立ち寄らない店を覗く。
店先の道ばたに商品の小物置いてて、盗まれたりしないんかなー。とか、
やけに発想が物騒な自分がいて悲しい。
いつからか、趣ということをなおざりにしているのかもしれない。

そんなわけで風流な話題を探す。
なにがなんでも風流に!(なにかちがう)
明日は十五夜!ほら風流だ。どうだ。
今日も帰り道、いい具合に月がきれいだった。
北へ向かう電車に乗っていると、
片方の窓からは夕陽が西に沈みつつ雲を染め、
反対の窓を振り向くと薄青い空に白い月が浮かんでいたりする。
さらに富士山が見えたりもして、
国内でも希なくらい凄い贅沢をしている気分になる。
月は東に日は西に!!
朱と青のコントラストがすごいのだ。ワンポイントの金星も輝く。
これで黄色い菜の花があったらなー。与謝蕪村のできあがりだ。
あの方は画家だったらしく、それで「色彩感覚に溢れた歌を詠んだ」とか
なんとか聞いた。じゃあ、そんな氏の絵を見てみたい。見たことないぞ!

黄色い菜の花の代わりに、黄色い中央線で我慢だ。おお美しい。
最近ほとんどが銀色の線の入った新型車両になったから、
ピカピカしてきれいといえばきれい(電車マニア的視点)。都市型風情。
でも、『中央線=(まあるい緑の山手線の)真ん中を通る』というの、
そういえば関東だけの常識なんだろうなあ。
新宿西口駅の前の、ヨドバシさんのCMだから。

しかし、風流に風流にと心がけていたはずなのに
最後はどうしてカメラ屋さんのCMなんだろう。
あたい、どこで人生間違ったのかしら?と演歌っぽく呟く。

さあそんなこんなで卒研だ。
風流にくじけたらすかさず現実が待っている。
そう、俺は走るぜ!(訳・走らないと後がないぜ!)