蒸し暑くなるって言ってたじゃない、寒いじゃないさ。 と言ったら、「えー今日は蒸し暑いよ」と家族たち。 ……どうなんだ。私がおかしいのか?あるいは連中がおかしいのか。 どっちもそれぞれにおかしいのかもしれぬ。 朝からプリンターを稼働させ、少し印刷。 さあて、これを学校まで持って行かなくてはな……そのうち。 近日中に学校まで旅することを決意したのち、用事で出かける。 登校するのに決意が必要というのはやはり重症か。 こまこまと雑用で動き回る。 雨の中、疲れた体で立ち寄った古本屋では 絵に描いたような光景が待ち受けていた。 うずたかく積まれた本のすきまに、店番をするおじいさんの姿。 その背後に「ただいまー」と、孫か誰かが帰ってくる声がすると、 ちょっと振り向いて「おかえりー」。 私の中での「古本屋」なイメージとぴったり一致していたことに感動。 なんか自分の中で「定番」な景色というのがある。 漁港にはこういう人がいるべし!とか、 八百屋の店先には籠が吊してあって、そこにお釣りを入れるべし!とか。 で、それとぴったり一致する風景を現実に見かけては嬉しがる。 駅で、傘をゴルフに見立てているおじさんの傘は、なぜか黒であってほしい。 スーパーでお菓子をねだる子供は、なぜか半ズボンをはいていてほしい。 駄菓子屋のおばあちゃんは、なぜかしわしわであってほしい。 そのしわの一本一本に、できれば神様・想い出などが宿っていてほしい。 家に帰り着く。疲れているのか、やけに夕飯が美味い。 目の下のクマがいつもより悪化している。 ああ栄養が。栄養が。とうわごとの如くつぶやきつつ……。 |