起きたら、理由なく関節が痛い。 これはやばい。こういう時、バンテリンの出番なのか!? 「いいですよ、バンテリン!」 「肩にはバンテリンです!」 「肩も腰も、ラクになります」 次々にいろんな人に推薦されてしまうあのCMを思い出しつつ。 ゆうべはBACK-UPを見て笑い、さらに 「面白い漫画描けないかな、野球で」等と 全然それどころじゃないことを発作的に考えてしまったので、 寝たのがかなり遅かった。もう牛乳配達くらい来ていたかも知れない。 それでも今日もそこそこ遅くない時間に起き、 なんだか知らないが妹を連れて買い物。 近所の店が閉店!いままでご苦労様でした。 カードにたまったポイントを確認する時のおばちゃん達が面白い。 「あらあらあら」とか言い過ぎ。互いに顔見合わせ過ぎ。 「ねぇねぇ、これって○○よね?」と面識のない私に対して タメ口で話しかけてくる。唐突にフレンドリーなのだ。 仕方ないので私も、「ハァ」とか言ってへらりと愛想笑いをする。 私の外見がプロレスラーみたいだったらこんなこともないんだろうか。 知らないおばちゃんにも気安く話しかけられないし、 かしましい妹もやっつけられるだろうか。 と、のび太と同じくらい志の低い幻想に溺れる。 『大阪のおばちゃん』というものはたいがい面白い、という噂を聞いたけれど 関東地方だってなかなか面白いおばちゃんがいると思う。 おばちゃんという区分じたいに面白みがあるのかもしれない。 ただ、関東は人種のサラダボール(≒アメリカ?)なので、 これ!というモデルケースが見えづらい。 だから一例を抽出して描画してみても、共感を得づらい。 多種多様なおばちゃんが見られるけれど、 集団で同じタイプが棲息しているわけじゃないのだ。 ああ、面白いことを表現する力が欲しい。 その他にもいろいろ、力が欲しい。 力が欲しい……力が…… ――目が醒めるとそこは荒涼とした平原で、巨大な妖怪が私の前に現れた。 『力が欲しいのか』 おおそうだ、私は力が欲しい! 『強くなりたいのか』 関節が痛まないくらい、風邪を引かないくらい強くなりたい!(控えめ) 『承知した。お前にこれを授けよう』…… ……とかいう感じで、何か桁外れにすごいものをもらえないだろうか。 でも何とひきかえにだろう?命?それはいやだ、何か別の物。 ブリキのおもちゃのフィギュアとかならあげてもいいが。 いちいち控えめなスケールの、果てなきファンタジー。 だめだ、疲れている!どこだ?頭か……。 |