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動いたので疲れた
2002年08月03日(土)

妹と出かける。
「美術館の後に買い物」という豪華なスケジュール。
私は美術館が目的で、
妹は買い物が目的。
じゃあバラバラに行動しろよ、と今は思える。

で、めちゃくちゃ疲れる。
ほかの兄弟がどんなもんかは知らないが、
うちの場合、血が繋がっていなかったら
絶対親しくなってないタイプ同士だ。
買い物に行っても、彼女が「カワイイ!」とか言うものは
だいたい私が内心で「これは無いだろ」と思っているものである。
もう、彼女の「カワイイ」の定義が理解できないのだ。
良く言えば、「こんな見方もあるのか!」と、毎回妙に新鮮である。
最近の若いもんのセンスは私とズレている。
キャラクターを創作する側として見てしまうが、
キティなんて可哀相になってくる。
本来こんなもののために生まれたんじゃないだろ、という
おかしなアレンジをされていて哀しい。
思慮が浅く若い女性に媚びることで利益を得る風潮を
端的に表しているようにさえ思えてくる。

午前中は美術館。
何でだか、初めて行く美術館。
体調が良くないくせに、美術館。
でも、のびのびとした表現を久々にじっくり見た。
周りにうちの妹や、子供連れがたくさんいなければ、
本当に満喫することができたのだろうと思う。
……美術館は一人で、静かに観たい。
まして、遠足なんかで行くもんではない。
入館料だって交通費だって時間だって、惜しいもんなのだ。
それらをせっかく割くのだから、なるべく良いものを吸収して帰りたい。
行き帰りも、できれば誰とも話さずに。
友達と行くのも別に嫌ではないんだが、
なんだか気を遣ってしまう。
館内で喋るなんていかんよ、と思っているのに、
いざそうなると手持ち無沙汰で喋ってしまいそうな。
まず私自身も、うるさい。

きっと絵を描く人の中には無口な人も多いはずだ。
喋ることなんかよりも絵を描くことの方が何倍も楽しいと思うからだろう。
私も、喋るエネルギーをもう少し絵に回した方がいいな……。