明け方に地震。わっ、と思ったが家族は誰も起きない。 いつも思うが、私は家族の中でも眠りが浅い。 ちょっと損をしている気がしてならない。なぜだか。 カルピスウォーターをもらうのと、 原液のカルピスをもらうのと、そのお得感の違い。 ……まあ別にいいか、どっちでも。 大量にパンを買いに行ったり、 ペットボトルのジュースを買いに行ったり、 そんなこんなである。今日は帰りが遅い。 女性専用車両というやつを見かける。 本当に女性ばっかりだ!と当然のことに感動。 知人から借りた漫画を読みながら電車に乗っていたら、 吹き出すところでありました。うーん、今日もとっても笑い上戸。 そして、夜遅く帰宅した私を待ち受けた最大の関門は、 家の玄関に潜んでいた。 なんと、うちのドアにでかい蝉がとまっていたんである。 玄関に明かりが灯っていたせいだろう。 ドアを開けて「ただいま」の「た」の字を発音しかけた時、 蝉がいきなり飛行。「ギャー」と思うが近所迷惑なので叫べない。 中にいた家人が異変を察して「大丈夫?」とか言いながら 出てこようとしたが、するともう一回蝉が飛行。 家人も「ギャー」と思ったらしいが近所迷惑なので叫べない。 どうにも立ち往生。 片道二時間の道のりをつつがなく帰ってきておいても、 玄関でせき止められて家には入れない切なさ。 大山鳴動して蝉一匹!そんな状況がしばらくあった。 そのうち蝉が見えなくなったので、「ひゃー」と思いながら家に駆け込む。 家に帰り着くまでが、遠足。 そんな小学校時代に聞いた言葉が熱く胸に甦る。 油断のならない世の中だなあ。世というか、自然だが……。 |