体調が悪くて学校に遅刻。 体調のせいで不眠、ということはよくあるが遅刻は久々だ。 でもそろそろエンジンをかけなくてはならない時期。 まず目の前の卒研、そして入試を乗り越えないと。 最近ぼけーっとし過ぎていた。ま、過ぎた日々は仕方ない。 今日この時以降をいかに有効に使うか、今はそれだけだ。 電車で乗り越したのも久しぶり。 それも4駅も。 この記録は過去十余年で最多である。 眠ったまま県境を越えていたなんて初めてだ。 乗り越し、っというのは相当ドキドキする。 だって、目覚めたら知らない駅だぜ? 自分の意志と無関係に小さなツアーに行っちゃうのだぜ。 日常からひょいと生まれた、刺激的体験。 まして初めての乗り越し。あー、ドキドキだよな。 そんなテーマで話をかいてみたくなるくらい。 初恋とか初任給とかと同程度、あるいはそれ以上にドキドキする。 自分が初めて乗り越したのは帰り道にて。 目覚めたら、一面田圃の知らない景色だった。 知らない駅で、反対方面の電車に乗り移ったものの 「こういうとき電車代払わなきゃいけないかな。」なんて びくびくしながら帰ったっけ。……今じゃ図々しくなって 「改札出てなきゃいいのさ、ケッ」とか思う。 汚い大人になっちまったもんだ。汚れちまった悲しみに。 とてつもないアドベンチャーに憧れたり、 空想の世界に惹かれたりするのも悪くないが、 日常の中でも充分冒険はあると思う。 一日なにげない一個人として生きているだけでも、 見方を変えれば大冒険、大発見なんていくらでもあるはずだ。 背伸びも飛躍もするもんじゃない。 ……そう思うから祭りは好きでない。日常は意外と面白いのに、と。 同じ要領で、「遊び」の定義も広げられるだけ広げた者の勝ちである。 遊ぶように仕事している人はきっと魅力的だ。 鬼ごっこしていて走りすぎてお腹が痛くなったり転んだりと、 遊びにも苦しい要素はある。 苦しいはずの仕事や勉強を遊びと見なせたら、凄い。 帰ってから、変な時間に数時間眠っていた。 今日はそれにしても自分の意図と関係なく一日が過ぎた感じ。 明日からはもうちょっと、もくろみながら暮らしてゆく所存。 |