朝からコーヒー。 コーヒーは(私にとって)ハレかケかでいったらハレの飲み物。 ちゃんと訳すと、「ちょっと珍しい」飲み物。 昨日と少し調子を変えて暮らしましょう、と思う時に飲むことが多い。 ちょっと長い旅をして学校へ。 先週も来たはずだが、いつもずいぶん久々に来る感じがする場所だ。 『学校=ほぼ毎日行くもの』、と脳のどっかが記憶している。 遠くからのお客さんに、うちの学校の良さを語ってみる。 駅から近い以外にも、いろいろ良いところが。 私個人の体験としても良かったところがいろいろあるが、 それは他の人とはズレていそうだし……。 真面目で学費が安くて、まともに頑張る人がわりと大勢いる。 犯罪の臭いが少ないっぽい。それだけで満足だ。 建物の玄関前で、 知り合いの知り合いが断髪式をしていたそうだ。 そうかそうか。 髪を切るさまをみんなで見守るということ。 社会人になったらなかなかできない(であろう)ことの一つだ。 ただ結構前になるが、テレビでゴルゴ松本が断髪式をしていた。 彼の頭の角(?)の部分をカット。 それをみんなで見守っていた。 カットするとワーッと拍手。ゴルゴは力が抜けた、と語る。 テレビの世界は、変わった大人の集団だ。 研究室が、おっ、涼しい。技術の進歩!すべてに幸あれ。 今の日本には「幸あれ」という言葉を使う人間も、 耳にする人間もあまりいないと思うが、 意外に多くの人間が「目にして」いるんだな。 …確かドラクエの教会で神父が「幸あれ」と言っていたから。 それほど使われていない、独特な言葉。 生き物でいったら絶滅危惧種だ。 そうだ、古典の教科書ってつまり標本だったんだ。 もう死んでから久しい言葉に防腐剤を注射して、 蝶をピンで刺すみたいに並べて眺めてみる。 もう生きていないそれらに夢中になる人もいる。 つまり死んではいてもそれなりの魅力がある、ということ。 日本語は奥深く難しい。 まず、外来語を取り入れすぎだ。 純粋に日本独自の文化なんて探しても探しても、 平安時代に女性の間で流行った『かな文字』くらい。 CD屋における「純邦楽」の割合くらいのつつましさだろう。 寿司ネタのイクラまでもロシア語だなんてあまりにもじゃないか。 そして書き言葉を発音すると重々しく聞こえ、 喋り言葉を正確に筆記すると幼稚に見えるわかりづらさ。 ……日本語を『外国語』として一から学ぶ立場じゃなくて良かった。 日本語をぺらぺら喋る外国人は、 英語をぺらぺら喋る日本人以上にすごいような気がする。 |