今日はいくぶん体調が良い。 買い物に出掛けたり掃除したり食事の支度をしたり、 犬の散歩をして犬(自分ちの)に噛まれたり、 町内から出なかったわりに盛りだくさん気味な一日だった。 この程度の忙しさは冬場なら至って普通だが、 6月にもなってこの体調は珍しい。 元気っていいなあ、幸せだなあとつくづく思う。 そんな幸せの中にいながら、 そのことを全然活用してないんじゃないかと不安になる。 体調が悪かった時期は、もしも元気ならあれもできる、 これもできると思っていたが……。 体調はそういう意味での障害にはならなかった。 ただ単に意志の力がなく、行動力が欠如しているに過ぎないらしい。 しかし明日は元気でいられるだろうか?……それもわからない。 夏目漱石の「我が輩は猫である」をちょっとずつ読み始める。 これが一番お勧め、と母に言われたからだ。 そういえば、私はいしいひさいち著の「私は猫である」が大好きだ。 題名が「我が輩は……」のパロディであることは一目瞭然の、 小説家の広岡先生が主人公の4コマ漫画。 『となりの山田くん』もいいが、「猫である」の主人公は 気むずかしい感じがして、考え込み具合が滑稽なので笑える。 人間がひたすら考え込む様というのは確かに滑稽なもんだ。 自分自身をも笑いの対象にしたい。 というか、どうせ考え込むにしても面白く考え込みたい。 ある人は、電車のつり革で懸垂。 ある人は、民族楽器を打ちならしながら軽くサンバを刻みつつ。 ある人は、眉毛を上げたり下げたりして表情筋を鍛えながら。 ……そういう方向で頑張るのも、また良し。 |