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活字恐怖症のリハビリ
2002年05月27日(月)

私の部屋には本棚がある。
なかなか大きい、古い本棚。今日はそれを開けてみた。
中には「日本の文学」というハードカバーが数十冊入っている。
他にも大量に古い本が入っていて、
私のものではなく家族の誰かのものである。
しかしどれもこれも、本。本。本だ。
たぶん中にはぎっしりと、どのページにも文字がある。
絵なんてほとんど無いんだろう(あ、隅の方に画集もあった…)。
ほとんどのページに文字が書かれた本が、
この部屋の本棚に数十冊、いやそれ以上存在している!!
その合計の文字数はいくらだろう?
……と思うだけで発狂しそうになったりしたが、
今日は勇気を持ってそれに立ち向かった。

たぶん私は、本当は活字恐怖症ではない。
電車の中吊りやwebページなら長時間見ていられる。
新聞・パンフレットなどはまだいい。
一番嫌悪感があるのは雑誌や、漫画・小説の単行本など。
本棚に並ぶ感じのものが特に苦手らしい。
そういえばうちの妹はチーズ嫌いだが、
粉チーズは好きだという。
彼女も本当はチーズ嫌いではないのだ。
(姉妹そろって微妙。)

中から夏目漱石を取り出す。
「坊ちゃん」「こころ」くらいは教科書で読んだ。
そういえば、国語の教科書を読むのは大好きだった。
国語のテストも、読解問題が面白くて(数学よりは)好きだった。
文章を読むことは、基本的に好きなんだと思う。
…なのに小説の本となるとすぐに飽きる。
どの要素が嫌なんだろう?
堅さ?厚さ?重さ?臭い?
……教科書はよくて単行本はダメとは、まるで
成績に関係ないことに興味が持てないみたいで切ない現象だ。

本を数冊取りだした。
さーて読んでみるか、と思ったが挫折。
一ページ目がどうしてか開けない。
その時点で、モチベーションが尽きた。
本だ、と思うだけでぐったりしてしまう。
それでも、よく頑張った方だ。
私の机の上には、ハードカバーの本が数冊置いてある。
置いてあるだけだが、それでも立派だ。今日の成果だ。

水が怖い子供が、プールのへりに座ってみた。
それだけでもえらいじゃないか、という次元。
はやくバタ足が出来るようになりたい。