私の部屋には本棚がある。 なかなか大きい、古い本棚。今日はそれを開けてみた。 中には「日本の文学」というハードカバーが数十冊入っている。 他にも大量に古い本が入っていて、 私のものではなく家族の誰かのものである。 しかしどれもこれも、本。本。本だ。 たぶん中にはぎっしりと、どのページにも文字がある。 絵なんてほとんど無いんだろう(あ、隅の方に画集もあった…)。 ほとんどのページに文字が書かれた本が、 この部屋の本棚に数十冊、いやそれ以上存在している!! その合計の文字数はいくらだろう? ……と思うだけで発狂しそうになったりしたが、 今日は勇気を持ってそれに立ち向かった。 たぶん私は、本当は活字恐怖症ではない。 電車の中吊りやwebページなら長時間見ていられる。 新聞・パンフレットなどはまだいい。 一番嫌悪感があるのは雑誌や、漫画・小説の単行本など。 本棚に並ぶ感じのものが特に苦手らしい。 そういえばうちの妹はチーズ嫌いだが、 粉チーズは好きだという。 彼女も本当はチーズ嫌いではないのだ。 (姉妹そろって微妙。) 中から夏目漱石を取り出す。 「坊ちゃん」「こころ」くらいは教科書で読んだ。 そういえば、国語の教科書を読むのは大好きだった。 国語のテストも、読解問題が面白くて(数学よりは)好きだった。 文章を読むことは、基本的に好きなんだと思う。 …なのに小説の本となるとすぐに飽きる。 どの要素が嫌なんだろう? 堅さ?厚さ?重さ?臭い? ……教科書はよくて単行本はダメとは、まるで 成績に関係ないことに興味が持てないみたいで切ない現象だ。 本を数冊取りだした。 さーて読んでみるか、と思ったが挫折。 一ページ目がどうしてか開けない。 その時点で、モチベーションが尽きた。 本だ、と思うだけでぐったりしてしまう。 それでも、よく頑張った方だ。 私の机の上には、ハードカバーの本が数冊置いてある。 置いてあるだけだが、それでも立派だ。今日の成果だ。 水が怖い子供が、プールのへりに座ってみた。 それだけでもえらいじゃないか、という次元。 はやくバタ足が出来るようになりたい。 |