自分探し、というフレーズを良く見る。 探そうと思って探せるもんなんだろうか。 だいたいお前はそこにいるじゃねえか、若者よ。 とにかく行こう、行けばわかるさ。 地球は青い。祖国のともしびを胸に。 そんな漠然としたイメージが一陣の風となって駆け抜ける。 たくさん本を読め、と某先生に言われたことがあるが、 彼が書いた本さえもまだ読んでいない。 といった、ささくれのような事実までも思い出すので、 自分に関することを探すのは疲れる。 といって、全く知らないことを探すのも疲れるが。 自分探しというよりは、自分のやること探しじゃねえか。 自分のできること探しじゃねえか。 やりたいことが見えなかったからって、 本体となる自分自身まで探すことはない。 別に何も見失ってないのだ。 ただ吸収する必要があるだけで。 探すといえば、人はなぜあの当時、 やたらとウォーリーを探したのだろう。 そんな過去にも想いを馳せた。 |