通学時間は、最近もっぱら思案の時間だ。 今日のテーマは、「もしも私がプロレスラーだったら」。 プロレスラーだったら、いいなあ。 というか、プロレスラーばりの上腕二頭筋があったら、いいなあ。 電車の中で、座席をおばあさんに譲らない若者に、 「若いモンは席を立ってやんな」と安岡力也風にすごむ。 私の体格をみて若者がビビり、席を空ける……さあおばあさん、 お掛けになって下さい。と、紳士的に親切な言葉をかけるのだ。 たとえ「次降りるからいいです」と言われても、持ち上げて座ってもらう。 そのくらいの行動力と、目立ちたがり精神があるくらいでいい。 そして、道を歩いていて「ンだてめぇ、やんのかコラァ」等と 知らない人に突然言われたとしても、 「いいえやりません」と遠慮することなく、 「はい、是非」「Sure,go ahead」 「お前はもう死んでいる」等と言って快く応じられる。 私の歩いた後には、草一本虫一匹残らないという。そんな伝説。 うらやましいなあ、やけに強い人。 困った連中を、片っ端からこてんぱん(死語)にしてやれる。 …そういう危険なことを思う奴に限って、懸垂もままならぬ。 だからこの国は、ある程度平和なのだろう。 |