Back  Index  Next

受験シーズンが終って
2002年03月27日(水)

バイト先の教え子に「なんで実社会に必要なさそうなことまで
勉強しなきゃなんないの」と訊かれた時、
自分でも予想外につらつらと答えていた。
『たとえば学力はお金みたいなもので、
 無くても幸せに暮らす人は大勢いるけれど、
 努力次第で増やすこともできる。
 お金があれば何を買うかをたくさんの中から選べるように、
 自分に合ってそうな学校をもっと自由に選べるんだよ。』
『お金』とはこりゃうまいこと言ったもんだ、座布団をくれ!
とまた自分で自分を褒めた。落語に登場しそうな自惚れっぷりである。

高級料理が食いたい人はお金をたくさん貯めればいいし、
お茶漬けで十分だよと思えば、そんなにいらないかもしれない。
…問題は、どの料理が自分の胃袋にピッタリなのか
メニューを見てもいまいちわからないということなんだな。

……などと、資料を見つつ受験に関して考察。
妹が受験。……厳しい現実を考えつつ色々悩んでしまう。
でも本人以上に周りが必死になる受験というのは切ないもんだ。
幼児教室に子供を送り出し、終るのを喫茶店で待っている
母親たちのおしゃべりの中身は妙に先ばかり見ていると聞いた。
大学はどこがいいかとか、『今から悩むなよ』とツッコみたくなるという。

ちなみにうちの母親の場合、私に関する育児の悩みといえば
もっぱら「変わった子だけど友達できるのかしら」だったという。
的を射ていて、切実だ。