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空から舞い降りたものたち
2002年02月11日(月)

ごし、ごしごしごし。

「あれ、泣いた?」

そう訊かれてはっとした。
鏡の中には、目を真っ赤に泣きはらした自分が居る。

……ひょっとして……花粉症だ。

寝ている間や考えている間、
気付かずにごしごしこすっていたようなのだ。
とにかく、目がかゆい。
涙が出そうになる。
鼻と喉もそういえばおかしかった。
それは単なる風邪の前兆かと思っていた。
考えてみれば立春。忌まわしい春がやってくるのだ。
よく春先のテレビに、スギが大量に黄色い花粉を
噴出している映像が流れるが、あれはイメージ戦略だなと思う。
あの映像を見るたびに、「チクショー、マスク!」だの
「目薬ウォンチュー!」だの「耳鼻科行かねば!」だのと思ってしまう。
景気を良くしようとしているのだろう、スギも。

しかしどうしようどうしよう、春が来る、我が季節が終わる……。
でも、「この花粉症さえ乗り切ればそんな体質が改善され、
夏場も冬と同じくらいのパワーが出せるようになるのでは」という
根拠のない淡い期待を、今年の春は持ってしまっている。
なんせ今年は、春休みに春休めないのだ。
この忙しさを逆手にとって、『気付いたら夏が終わってた』パターンに
持ち込みたい。こうなりゃなんでもプラス思考だ。