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久々に長旅
2002年01月08日(火)

先月以来、久々に電車に乗った。
毎日アホみたいに電車で通っていると、
もうそこが自分の家のようになってくる。
乗り換えは、隣の部屋に移ったという感じ。
階段を上って、降りて、
大勢の人とすれ違いつつ違う部屋に飛び移る。
駅も電車も、私にとっては自分と無数の他人とが
共有する大きな家のようなものかもしれない。
小さい頃は遊び場にしていたし、
勉強もしたし、本も読んだし、
眠ったり食事したりしてきた。
正直、一番ホッとする時間かもしれない。
なんの問題とも向き合わなくていい時間。
『移動中』だからカウントされない時間。
自分自身に何も期待されない時間。
本当の意味での自由時間……
家で過ごす夜中のように、
何時まで眠らなくてはならない、という義務もなく。
だから長めの休みが明けると、電車に乗って
「ただいま」、という感じだ。
そんな電車との再会も束の間、
帰りにまたダイヤが乱れた。
ああくそぅ、これさえなきゃ電車に住んでもいいのに。

そういえば帰り道、電車で隣りにいた人が
昔の同級生かなぁ?と疑いつつも、
声を掛けられないまま30分ほど過ごした。
うーん、多分あの人だよなぁ。