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懐かしい人
2001年12月29日(土)

マリオが英語の教科書に載っている、
という噂を聞いた。
やい、あいつも偉人になっちまったのかい。
そんな風に、彼の人生を思い返してみる。

1981年、ドンキーコングジュニアという
ファミコンソフトでデビュー。
捕らえられたドンキーコングを助けるため、
息子のジュニアが様々な難関にトライするという
内容のそのゲームに初登場したマリオは、
なんとドンキーコングを捕らえていた悪役だった。
鞭を手に、ジュニアが上がってくるのを容赦なく妨げる。

そんな下働きを経て、「マリオブラザーズ」。
弟・ルイージと共に主役の座を勝ち取った。
画面の右へ右へと走っていってフェードアウトすると、
いつの間にか左から出てくる。
そんな世界観の中、ほぼ一頭身の彼は走っていた。

はやさん「そうかマリオ。偉くなったんだな。
     …あの頃とは、見違えるくらい
     グラフィックもキレイになって…。
     後輩のピカチュウに抜かれつつあるとはいえ、
     それでもお前は俺達のヒーローだよ。」
(そう言いながら、隣で飲んでいるマリオの肩を叩く)
マリオ「ありがとう……!
    こんなキノコしか食えない髭オヤジを応援してくれて」
はやさん「何言ってるんだ!
     花札とか作ってた小さな会社を
     世界の大企業に育てたのはお前だよ。
     会社のためにお前は、土管に潜ったりブロック壊したり
     コイン取ったりして、年齢も省みず無理しながら
     働いてきたんじゃないか。誇り持って生きていけよ!」
マリオ「ああ……。だが、大変なんだ。
    最近また新しい強力な後輩が……。
    そいつのおかげでCDがバカ売れしてるんだ。俺もいつリストラされるか……」
はやさん「ええっ!?後輩って……どんな奴なんだ?」
マリオ「名前は……『ピクミン』。
    引っこ抜かれて戦って食べられて、
    それでも会社に尽くす覚悟らしい。」
はやさん「それは凄いな……。」
(改めてゲーム業界のすさまじさを痛感しつつ、烏龍茶を一口飲む)

……以上、都内某所の居酒屋での会話。

 p.s.しばらく飲んでいたら、カービィが入ってきた。
   今夜はいつにもまして、膨らんでいた……。