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多摩という街
2001年11月30日(金)

今日は遠出をした。
学校に行き、ゼミ。その後多摩まで行く。
美術館で行われた、コンクリートアートの講義に参加。
コンクリートアートとは、具体美術のこと。
そこに存在する人や物は具体的だが、
絵に描かれた人や物は、具体的ではない。
絵の中で具体的なものは、点や線や図形のみ。
そういう意味での具体的なもの――つまり、
点や線や図形を構成して作るアートのことだという。
予備知識ゼロで行ったが、なかなか面白かった。

さまざまなポスターを見る。
私はレイアウト音痴なので人一倍勉強しなくては、と思う。
(そういえば昨日もそれで本を買ったっけ。)
歌が音痴だという人も訓練をすればある程度治るように、
レイアウト音痴も訓練をすれば改善できると信じる。

帰りに、おぉっ!という光景を見た。
パルテノン大通りとかいう多摩センター駅前の
メインストリートが、イルミネーションで輝いていたのだ。
クリスマスツリーを筆頭に、植え込みやら
動物の形にカットされた植物?やら、
全部がきらきらしている。
「電気のムダやねん」とぼやく自分も何人かいたが、
たいていは「おぉ!」と詠嘆していた。

振り向いて眺めると、光る植え込みが
遠近法のように続いて、その途中にクリスマスツリー。
それなりの壮観。
プロっぽい機材を持った人が写真を撮っている。
その傍らで、親子連れがシャッターを押し…
「あれっ?」「どうしたの」「おかしいなぁ」
……シャッターを、押しそびれていた。
今日見かけた人の中で、一番面白かった。

もう一度見ようと思って振り向く。
そのくらいのクリスマスツリーを背に歩いた。

帰りはモノレールで帰る。
本日、総移動距離200km。
多摩って不思議に豪華な街だ。
ベネッセと遊園地の間に美術館があるとは。

そしてたった今気付いたこと。
明日から、12月なんだ。