英語。 それは、なんとなく国際人の証し。 英語の教材(?)らしきものを作りたいと考え、 英語にまつわる考え事をしてみた。 7年前の夏、私は初めて英語圏の国に足を踏み入れた。 夏休みを利用しての、一ヶ月間のホームステイ。 アメリカの、一般のご家庭。 ご両親に、男の子二人と娘さんがいっぱい。 そのメンバーに紛れ込むように、 娘の一人として、ひと月の間暮らした。 その間、日本人は全く見かけない。 無論、日本語も話さない。会話はひたすら英語だ。 大人数の家族特有の大らかさとつつましさ、 ご両親の品の良さと優しさ、 そして子供達の元気さが融合したような、空気。 その中で学んだのは英語だろうか?と最近思う。 あの一ヶ月で私が得たのは何だったろう。 語学力?会話なんてもんは中学の英語で充分通じたし、 発音や聞き取りの力も、帰国して数年も経てば元通りだろう。 ただ。一箇所だけ大きく変わったと言えるのは、 自己主張の強さではなかろうか、と最近思う。 言葉の通じない国で知らない人と仲良くなるには、 全身で自己主張しなければいけない。 考えたことはすぐ行動で示さないと、誰も振り向いてくれない。 黙っていても流れてくれる空気などない。 すぐに息苦しくなってしまう。 能動的にならなくては、と骨身にしみて思った。 帰国して1ヶ月後、私は前々から自分に合わないと 思っていた学校を自主退学することを決意した。 海外で過ごしたあの一ヶ月で、英語が上手くなったか どうかは今となっては定かではない。 強いていうなら、行きの飛行機で関西人としゃべっていたため、 関西弁が伝染ってしまったことくらいだ(未だに抜けない)。 それ以上に、何か変わった。 あれから、余計な発言をするようになった。 鬱陶しいキャラになった。 人と違う自分であってもそれほど気にしなくなった。 自分を伝えるにはどうしたらよいかを考える 最初のきっかけになった、とまでは言い過ぎかもしれないが。 ああいう、自分を変えてくれるような旅を またしてみたい。もう無理だろうか。 |