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海外で得たこととは
2001年10月23日(火)

英語。
それは、なんとなく国際人の証し。
英語の教材(?)らしきものを作りたいと考え、
英語にまつわる考え事をしてみた。

7年前の夏、私は初めて英語圏の国に足を踏み入れた。
夏休みを利用しての、一ヶ月間のホームステイ。

アメリカの、一般のご家庭。
ご両親に、男の子二人と娘さんがいっぱい。
そのメンバーに紛れ込むように、
娘の一人として、ひと月の間暮らした。
その間、日本人は全く見かけない。
無論、日本語も話さない。会話はひたすら英語だ。
大人数の家族特有の大らかさとつつましさ、
ご両親の品の良さと優しさ、
そして子供達の元気さが融合したような、空気。

その中で学んだのは英語だろうか?と最近思う。
あの一ヶ月で私が得たのは何だったろう。
語学力?会話なんてもんは中学の英語で充分通じたし、
発音や聞き取りの力も、帰国して数年も経てば元通りだろう。
ただ。一箇所だけ大きく変わったと言えるのは、
自己主張の強さではなかろうか、と最近思う。
言葉の通じない国で知らない人と仲良くなるには、
全身で自己主張しなければいけない。
考えたことはすぐ行動で示さないと、誰も振り向いてくれない。
黙っていても流れてくれる空気などない。
すぐに息苦しくなってしまう。
能動的にならなくては、と骨身にしみて思った。

帰国して1ヶ月後、私は前々から自分に合わないと
思っていた学校を自主退学することを決意した。

海外で過ごしたあの一ヶ月で、英語が上手くなったか
どうかは今となっては定かではない。
強いていうなら、行きの飛行機で関西人としゃべっていたため、
関西弁が伝染ってしまったことくらいだ(未だに抜けない)。
それ以上に、何か変わった。
あれから、余計な発言をするようになった。
鬱陶しいキャラになった。
人と違う自分であってもそれほど気にしなくなった。
自分を伝えるにはどうしたらよいかを考える
最初のきっかけになった、とまでは言い過ぎかもしれないが。

ああいう、自分を変えてくれるような旅を
またしてみたい。もう無理だろうか。