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腱鞘炎疑惑の朝
2001年10月22日(月)

多分……多分筋肉痛だろう。
筋肉痛であってくれ、この指と腕の痛み。

マウスを握るとズギズギする。
ズキズキ以上にぎこちない、
ズギズギである(よく見ると違う)。

つり革を掴むのも辛い朝、私は学校に向かう電車に乗っていた。
そんな朝に限って親子連れが車内で
おにぎりを食べていた。座る私のすぐ隣りで。

一言:ここは公園のベンチかよ!!

こっちは夕べから何も食べていないのに、
さらにこの後昼時過ぎまで何も食する暇がないのに、
そんな健康的な顔でパクつかないでくれ……。
米粒シートにこぼさないでくれ……。
おしぼりで手拭きまくらないでくれ……。
そういった思いでいたら、
立っている年配の男性と
妊娠中らしき女性が同時に私の視界に入る。
あ、これは譲らなきゃ。
自慢でも善人ぶりたいわけでもないが、
私はわりと席を譲る方だ。
なぜなら、自分が譲られたいからである。
さかのぼること5年前、最も体調が悪かった頃、
譲って欲しくて仕方なかった。
しかし顔が若いので誰も譲ってくれなかった(そりゃそうだ)
その時の悲しさの裏返しなのである。
で、その二名のどちらかに譲ろうかと思ったが
妊娠中なのか太っておられるのかがわからず、
判定しかねたので年配の方に譲ることにした。
それ以降はずっと立っていたのだが、
席が空くたびに「あ、むこうの妊娠中のような人は……」と
その女性ばかりを気にしていたので、
毎回座るチャンスを逃していた。
そんなこんなで1時間弱。
朝からぐったりする私の背後では、
例の子供連れがほのぼのとなごんで座っていた。
長時間つり革に捕まったせいで、
私の手は痛みを感じないほどにしびれていた。
あ〜あ、ある意味楽だわな。全然痛くない。
何か触っても感じもしない……。

……………旅に出よっかナ。
などと、こういう朝は特にそう思うのだ。
気分的にはJR東海。