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唐突変人道講座
2001年10月09日(火)

突然だが、
 変わり者ほど多弁であれ。
  ……というのが私の持論である。

「あれ、自分は変わり者じゃなかろうか?」
と14歳の頃につぶやいたところ、
「自分で思うほど変わってないんじゃないの?」
という冷静な答えを頂いたことがある。
それの真偽はともかく、
自分は変だと言い張る奴はたいてい変なんじゃないだろうか、
そして変であることは必ずしも悪いことではないのでは、
と近年では思う。

変な奴ほど、よく喋るべきである。

なぜなら、喋らないと怖がられるからである。
黙って変な生き方をしていると、周囲の人々に恐怖感を与えがちだ。
他人とズレた好み、ズレた味覚、
ズレた睡眠時間帯を憎めないと思うなら、
それを他人に伝えて、解ってもらう必要がある。
全ての人と国際交流のような気持ちで接して、
習慣の違う大勢の人々に自分を伝えなければならない。
怖い奴と思われるよりはうるさい奴と思われた方がましだろう。

変わった人間ほど伝える努力を多くしなければ
社会で生きることはむずかしい。そして、
社会とつながって生きることは避けられない。
変人であり続けることは純粋培養されるといった性質のことではなく、
人混みの中で一人そっぽを向いてこそ、
その個性の真価が試されるというもんだろう。

だから人混みに出よう。
そして、自分は変なんだぞと自慢しよう。
気味悪がられない程度に。