Deckard's Movie Diary
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| 2007年11月05日(月) |
ALWAYS 続・三丁目の夕日 |
前作と今作と併せて1本と考えて良いでしょう。全編、後編という形で捉えた方がシックリきます。そういう風に考えれば、前作より泣けるとか、泣けないとか、感動パターンが同じとか、後半ベタ過ぎ!とか、“そんなのカンケーねぇ!”で御座いますよ。逆に、ノスタルジー町内に住む人々の物語、“三丁目の夕日”町のハナシ以外の何ものでもありませんから、良くも悪くも同じでないと困ります。ただ、前作から進化している部分もありました。今は失われつつある大人と子供の関係がキチンと描かれており、その関係は言い換えると、一億総中流となった日本人が忘れ去ったモノと言えるかもしれません。家に預けられた**の当初の発言や行動が今の多くの子供たちの姿と重なって見えるのはオイラだけでしょうか?夕日町の そういう意味ではクレしんの“大人帝国”のようなアトラクション的意味合いが強かった前作よりも好感触でした。
まずはオープニング!良かったですねぇ・・・東宝でしか作れないシーンをガツン!と見せられて、胸を鷲掴みにされてしまいました(苦笑)。このトップシーンで前作には無かったスタッフの余裕(「アタシ、ハワイは二度目よ」みたいな・・・(笑))を感じましたね。その後、映画は観客の期待を裏切ることなく進みます。ハンドクリームとか、24色の色鉛筆とかのノスタルジー・ネタ が適度に配されていて、その手の積み重ねが否応なく観客の「あの頃は楽しかったなぁ・・・」的心模様を刺激します。それは美術にも徹底されていて、これは嫌味なくらい(笑)完璧でした!VFXで再現された当時の景色は「ああ、そうだった!そうだった!」と思わず声を漏らしてしまうほど良く出来ています。個人的には羽田空港がツボでしたわ!小学校の遠足で行った時のコトを思い出して、懐かしさが込み上げてきてしまいました。でも、こういう感情こそが、この映画の真骨頂とも言えるんですよね。
監督の山崎貴はストーリーを作り過ぎるきらいがあるのですが、今回も母親(薬師丸ひろ子)の再会シークエンスは全くの不要でした。写真ネタは一つで十分ですよ!というワケで、前作にあった戦争ネタですが、今回の方が自然でした。ただ、写真ネタが被ってるんで印象がばらついたのがもったいなかったですね。試写で分かるだろうから、再会シーンなんてカットしちゃえば良かったのに!
というワケで、次は東京オリンピック・ネタで作るんですかね?で、その次が月面着陸ネタ、次が万博ネタ、その辺までかな・・・・・( ̄。 ̄ )ボソ…
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