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Deckard's Movie Diary index|past|will
巷で評判が良いので観てきました。監督はテレ朝深夜ドラマ『時効警察(オイラは未見)』で名を挙げた三木聡。う〜ん、何処が面白いのか全く分かりませんでした。テーマがあるとすれば“生きていても死んでいても大差無いんだから、だったら生きていようよ!”みたいな感じなんですが、全編に渡ってしょーもないコネタが散りばめられていて、そんなテーマなんてどーでもよくなってしまいます。その押し付けがましくない辺りが“脱力系”と言われる所以なのかもしれませんが、オイラは苦手です。まぁ、ギャグセンスというのは人それぞれですし、一概に否定する気もありませんが、他人様には絶対お薦めしません。例えば、水野美紀がキッツイおならをして「実が出ちゃったかもしれないから、トイレ行ってもいい?」とか、乾いてないコンクリートの上をはしゃいで歩くとか、呼び鈴にアロンアルファを塗るとか、ヤクザが電車移動しているとか、ホルモン屋の店名が“内臓”とか、ナンちゃってのポーズを強くやりすぎて頭から血がピュ〜!とか、そんな程度のギャグが笑えるんですかね?そういうコネタっていちいち“どうよ!”って描くより、もっとさりげなく描いた方がセンスの良さを感じるんですけどねぇ・・・ナンだか、コネタが中途半端なんですよ。リスカの痕で山葵を下ろすシーンがあるのですが、だったら、そういうブラックネタで行けよ!と言いたくなります。ギャグのセンスに多少なりとも魅力的な部分もあるので、次作はもっとキチっとストーリーを描いた上でそのセンスを発揮してもらいたいものです(オイラは何様だよ!)。というワケで次作はこの秋公開の三浦友和、オダジョー、小泉今日子共演の『転々―てんてん』だそうです。松尾スズキは出てないようですから、一応観るつもりです(苦笑)。
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