Deckard's Movie Diary
indexpastwill


2007年05月17日(木)  ラブソングができるまで ドレスデン、運命の日 スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい

80年代にミリオンヒットを連発し、一世を風靡したツインボーカルバンド“POP”のボーカルだったアレックス。忘れ去られた80年代のポップスターだった彼は過去の財産に縋って生きていた。それでいいと思っていた。そんな彼に、今を時めくカリスマ歌姫・コーラから新曲コンペティションの話が舞い込む。自宅の植木鉢の世話係ソフィーに、思わぬ作詞家の才能を見つけたアレックスは彼女を無理やり引き込んで、ひと悶着ありながらも素敵な新曲を完成!締め切りギリギリにコーラに聴かせるが古臭い!と一蹴されアレックスは意気消沈。そんなアレックスを献身的に励ますソフィー。紆余曲折ありながらも、二人のデュエットで曲をインディーズからリリース!コーラの新曲を尻目にチャート1位を獲得!そして、年間最優秀楽曲を決める音楽祭で、コーラと一騎打ちになるアレックス&ソフィー!運命の女神はどちらに微笑むのか?

・・・というのは大嘘!最近観たラブ・コメ映画の中でも珠玉の出来です。80年代のポップス・シーンをご存知の方は文句なく楽しめますし、何よりも“音楽”に対しての“愛”を感じますね。欲を言えば、今風アレンジとの両A面扱いが良かったかな(笑)。


ドレスデン


ぶっちゃけ、ズレている映画です。某有名役者が始まって10分程度であっさり殺されちゃうし、漫画的な暗殺者がたくさん登場するので軽いノリの派手なドンパチ映画(この呼び方は化石だな)と思っていたら、画面に似つかわしくない音楽が流れてくるし、真面目な捜査官が出てくるし、バックグラウンドにはかなり複雑なストーリーが横たわっているし、オイラにしてみれば「今日は寿司!」と決めたとしても“回転寿司”と“銀座・久兵衛”では全く違うように、どっちなのかハッキリして欲しい!って、感じです。まぁ、久兵衛に行く余裕はありませんが・・・( ̄o ̄;)ボソッ で、それだけならまだしも、この複雑なストーリーがまた分かり難いんだなぁ・・・つまり、ストーリーテリングが下手糞!だからと言って、“つまらん!”と切り捨てるのも惜しい作品なんですよ(どっちなんだよ!)。魅力的なキャラは多いですし、複雑とは言えストーリーも悪くないです(ホントかよ!)。暗殺者連中の渋とさも好感持てますし、往年の(もう、往年かよ!)タランティーノやガイ・リッチー辺りが作っていたら面白かったかもしれません。でも、こういう映画ってカルト・ムービーになったりするんですよね。個人的にも嫌いになれない作品です。出来の悪い子ほど可愛い・・・みたいな(違うだろ!)。それにしても、バレットM82A1を乱射するシーンは痺れました(苦笑)。『マイアミ・バイス』ではちょっとだけよ!でしたからね。


デッカード |HomePage

My追加