Deckard's Movie Diary
index|past|will
| 2006年12月16日(土) |
ありがとう 硫黄島からの手紙 |
事実は小説より奇なり!とは言いますが、あまりにも嘘くさいストーリーなんで、ちょっと信じられません(苦笑)。まずは以下の略歴を見てください。 1940年 兵庫県神戸市生まれ。立命館大学卒。 1968年 「東洋カメラ」開業。30歳でゴルフを始める。 1979年 大神戸GC の会員となる。入会後16 年で10回クラブチャンピオンに輝く。 1994年 ハンディキャップが 0 になる。 1995年 阪神・淡路大震災で自宅兼店舗を消失。
以後、地区の役員として被災地の復興に奔走する。
1997年4月 シニア認定プロの資格取得。 2000年9月 PGA資格認定プロテスト合格。 2002年6月 関西プログランドシニア選手権でプロ初優勝 2003年8月 兵庫県シニアオープン選手権で優勝(高室池GC) 2005年9月 日本プログランドシニア選手権で優勝(KOMA CC) 2006年5月 テレビせとうち・プロシニア選手権で優勝(赤坂CC) 2006年7月 関西プログランドシニア選手権で優勝(ローモンドCC) 2006年8月 兵庫県シニアオープン選手権で優勝(妙見富士CC)
コレって信じられます?自宅を全部失って、いくらハンデ0だからと言って、55歳からプロゴルファーを目指しますかね?プロになったからと言って稼げるプロなんて極一部ですし・・・・・・( ̄o ̄;)ボソッ つまり、あまりに劇的な(事実なんですけどね・・・)ストーリーにオイラみたいな半端モンは中々着いて行けないんですよ(苦笑)。状況から判断すると、はっきり言って、奥さんが偉いんじゃないのかなぁ・・・だって、そんな荒唐無稽なチャレンジを許しちゃうんだから、相当出来た人だと思いますよ。そういう意味では、夫婦の絆を中心にした方が良かったんじゃないのかなぁ・・・あ、そうそう!地震のシーンはけっこう怖かったですね。
『父親たちの星条旗』と対をなしている『硫黄島からの手紙』です。エンドタイトルでDIRECTOR/CLINT EASTWOODとクレジットされた時には、何とも言えない気持ちになりました。そうなんですよ!この映画って、アメリカ人が作った映画なんです。凄いですよ!こちらの脚本は日系二世のアイリス・ヤマシタ。これがデビュー作になるそうですが素晴らしいです!個人的には、断然コチラの方が上でした。アメリカ側から描いた『父親たちの星条旗』が戦争国債を買わせる為に利用された軍人の話になっているのに対して、コチラは戦争を続けるために四苦八苦している状況を背景にしていて、その国力の違いには説得力があります。敗戦間近い日本の現状、無駄死には避けようと思いながらも、目の前で起こる出来事にある種の自暴自棄に陥る状況とか、自分を重ね合わせて観ることが出来ました。それにしても、こういう映画を日本では作れないんでしょうかね?この作品は映画史に残る傑作だと思いますよ。アメリカ人の監督が日本人の役者を使って、日本人の戦争を描いた作品。スクリーンの中で日本人は驚くほど繊細で、自虐的に美化することも無く、淡々と描いています。こんな内容の映画って過去にありましたか?日本の映画関係者は恥ずかしいとは思わないんですかね?『世界の中心で愛を叫ぶ』とか『海猿』とか作って儲けるのは構いませんが、儲けた金でもう少しまともな映画を作って欲しいものです。
|