Deckard's Movie Diary
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| 2006年10月13日(金) |
フラガール ワールド・トレード・センター ストロベリー・ショート・ケイクス |
日本の炭鉱映画もヤルじゃないですか!常磐ハワイアンセンター物語の『フラガール』はけっこういいですよ。監督の李相日は『69』や『スクラップ・ヘヴン』なんて作品を撮っているんですが、今回は最高の出来です!(キッパリ!)おそらく、この手の映画をかなり研究していると思われ、水を得た魚のような演出はお見事!の一言です。それぞれのエピソードは実に効果的ですし、何よりも、出演している役者が皆さん輝いて見えます。元々田舎娘顔の蒼井優は適材適所ですし(実際に上手いですよ)、日本のお母さんと化した富司純子は(ちょっと饒舌ですが)力があります。控えめな“しずちゃん”こと山崎静代も、北海道へ去ってしまう木村早苗役の徳永えりや、ママさんフラダンサー役の劇団大人計画の池津祥子も、皆いい味出しています。で、父親役は、あの志賀勝だったんですねぇ・・・・まぁ、毒が抜けちゃって(苦笑)。岸辺一徳、豊川悦司の脇もしっかりしていますし、個人的にはあまり好きではない松雪泰子でさえ魅力的に描かれています。また、美術の種田陽平や音楽のジェイク・シマブクロ等、スタッフも一流の仕事をしています。こういう映画はストレートに感動的に作るのがセオリーですから、そういう意味では間違いなく傑作ですね。フラダンス自体に魅力を感じたコトは無かったのですが、ラストのショーは素晴らしかったです。 やはり陽気なハワイアンなんでしょうか、フランダンスの熱が明日への希望を沸かせてくれるんですね。この手の映画はドップリ浸かって楽しみましょう♪ 時間を置いて、また観てみたい映画でした。ところで、寂れた炭鉱の町にハワイを持って来ようと考えたのは誰なんですか?
あまりにアッサリしていて、とてもオリバー・ストーンの監督作品とは思えない『ワールド・トレード・センター』です。いつもなら、あの海兵隊員がもっと出しゃばるんですけどねぇ・・・(苦笑)。まぁ、決して悪い映画ではありませんが、特筆される映画でもありませんでした。動きのある映画では無いですし、中盤かなり眠たくなりましたヾ( ̄o ̄;)オイオイ まぁ、そこまで言わないとしても、正直なところ、題名がコレじゃない方が良かったんじゃないでしょうか?タイトルに偽りあり!とは思いませんが、ちょっとずれているような気がします。9.11がアメリカ人をひとつにした、助け合った、みたいなコトを描きたかったから、この題名になったのかもしれませんが、逆に言えば、9.11じゃなかったら、あの海兵隊員は見向きもしなかったってコトですよね?それって、どうなんでしょ!オイラは捻くれ者なんで、そんなコトを考えてしまいました。そんな風に考えると『ワールド・トレード・センター』という題名にしたことが、実にオリバー・ストーンらしいのかもしれませんね(意味不明だなぁ・・・、映画を観ると謎が解けるんでしょう)。それにしても、この映画の感想で「何も出来なかったのに英雄扱いっておかしくない?」とか「何も出来ずに埋もれちまった間抜けな連中の話」とか書く人って、あまりに感受性が無いですね。っつーか、馬鹿でしょ!
『ストロベリー・ショート・ケイクス』は魚喃キリコ原作のコミックの映画化で、『blue』についで二作目のようですが、個人的にはこちらの方が良かったです。まぁ、そうは言っても、大して面白いとは思いませんでしたけどね(苦笑)。前半は単調で「ああ、ヤバい映画観に来ちゃったなぁ・・・」という後悔の念が押し寄せて来ていたのですが、後半どうにか立ち直りました。しっかし、こんなに病んでる女性たちばかりでイイんですか?彼女たちの行動が全く理解出来ないワケじゃないですが、男性目線からなのかもしれませんが、彼女達ってちょっとイタいなぁ・・・。そういう意味では少しばかり特殊な女性たちのストーリーに見えちゃったんですが・・・どうなんでしょ?それにしても、あんな編集者なんて居ないし、棺おけの扱いとかもなぁ・・・うそ臭い部分もかなりあるし、その辺もちょっと興醒めなんですよねぇ。
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